認知症は、ほとんどの人に見当識障害が現れると言います。
見当識障害とは、日時や場所がわからなくなること。わたしの父(認知症 要介護3)も、もちろん見当識障害があります。
そのため、よく聞かれるのが、
「今日は何日だ?」
「何曜日だ?」
「何年だ?」
わたしの対応はこんな感じです。
- 聞かれたら口頭で答える
- 聞かれたら新聞を見せる
- カレンダーを各部屋に置く
- 聞かれたらカレンダーを見せる
- 毎日カレンダーにバツをつける
認知症の人にとって「今がいつかわからない」「今日何をすべきかわからない」というのは不安なようです。
何度も聞くのは「大事なことは覚えておかないと」という気持ちから来ているらしいので、何度でも答えてあげましょう。
とはいえ、我が家の場合、口頭で答えるのは父の聞き間違いが多いです。
最近は聞き間違えたところで問題ない場合は、間違って聞き返されても「そう」と答えます。
正しさが必要じゃない時は、安心させられればそれでいいのです。
新聞の日付を見せると、年月日が一目でわかるので便利です。
父は「日めくりカレンダーが欲しい」と言うこともありますが、日めくりカレンダーではめくるのを忘れるので日めくりデジタルカレンダーを置いています。
予定も書き込めるタイプの壁掛けカレンダーを、父の部屋と台所に貼っています。
このカレンダーの役割は2つ
- 父の予定を書く
- 済んだ日にバツをつける
この2つをしておくと、今日が何日かわかるし、予定もわかるから父にはいいみたいです。
教えられるより、自分で「わかった」と感じられる方が納得感も大きい気がします。(その後、聞いてくる頻度が減るので)
稀に新聞の日付を確認して、済んだ日に自分でバツをつけてくれることもあります。
卓上カレンダーも活躍しました。
こたつのある部屋にはカレンダーを貼る場所がなく、こたつでうたた寝が目覚めた父に見せるのには卓上カレンダーが最適でした。
