アンガーマネジメントの本です。
アンガーマネジメントと聞くと、怒らないことや怒りを抑えることをイメージしてしまいますが、違います。
アンガーマネジメントは
- 怒りの感情と上手につきあうためのもの
- 怒るべき時には怒ってもよい
- 怒りの感情で後悔しないことを目指す
わかる。怒って後悔することある。
温厚と言われるわたしですが、ついカッとなって怒ってしまうこともあるのです。
さて、この本では接する相手を高齢者にしぼっています。介護をしている身としては、気になります。
冒頭の『怒りをぶつけてくる高齢者は、本当は「助けてもらいたい」というSOSを発信している』と一文が興味を惹きました。
読み進めて印象に残ったのは、下記の言葉たち。
怒りは二次感情であり、怒りの感情の下に不安、苦しい、寂しいなどの感情が隠れている。
「自分で変えられること」から「自分で変えられないこと」か見極める。
「自分にとっても、周囲の人にとっても、長期的に見ても健康的か」という基準で行動を選択する。
怒りを感じたら6秒数える、というのは有名ですが、この本には他にも怒りを感じた時に対処法が色々載っていました。
中でもわたしがいいなと思ったのが「24時間アクトカーム」
何をするかというと、1日限定でおだやかな人を演じるのです。
自分が変わることで相手がどう変わるかを体験し、自分が変わることの意義を見出すことができる、とのこと。
わたしも父の介護を始めた頃は、うまくいかず試行錯誤の連続でした。
自分の態度を変えることで、父の態度が変わることを実感したので、これはおすすめしたいです。