実家で、わたしが本をこたつの上などに出しておくと父は自分のものだと思い込みます。
 
わたしが図書館で借りてきた本を置いておいた時。
本屋で買った小説を置いておいた時。
「これはおれの本だ」
「これはおれが図書館から借りてきたんだったかな」
「これは、図書館が不要になった本を無料であげているのをもらってきたやつなのよ」
などと言います。
 
漫画「ゴールデンカムイ」を置いていた時も、
「これはおれのだ」
と言っていました。

いやいや、絶対ちがうよね。

と思いつつも、

「どんな内容だった?」

などと聞いてしまいました。

 

https://ameblo.jp/tsug-um/entry-12740286449.html

 

 

 

 

さて、先日はクリップスタジオというアプリの公式ガイドブックをこたつの上に置いていました。

 

 

 

 

いくら父でも、この本を自分のものとは主張しないだろうと思っていました。

 

父は言いました。

「バスの待合室があって、みんなが待っている間に読めるように本が置いてあるのよ」

 

何だ。

何の話が始まったんだ。

 

「この本はそこにあったんだよ。誰も最後まで読み切らないのよ。誰も読まないからかわいそうでおれが持って帰ってきたの」

父がにこにこしながらそう言うので、

「そうなんだー」

応じておきました。

 

iPadやスマホを置いておいても自分のものとは主張しないのに、本に関しては自分のものだと思い込みます。本への愛着が強いんでしょうね。