父が「耳がパタパタする」と言うので、父の耳掃除をしました。

 

背もたれのある座椅子に座ってもらい、懐中電灯で耳の中を照らしながら、耳かきで耳あかを掻き出します。

 

父は耳がとても大きいので、耳掃除をしているとつい、

「お父さんは福耳だねえ」

と言いたくなってしまいます。

 

父は、

「じゃあ、これからお金が入ってくるのかなあ」

と言いました。

 

娘「福耳だとお金が入ってくるの?」

父「だって、福と言ったら金だろう」

娘「えー。もっと色々あるんじゃないの?」

父「何かあるかね。金だろう」

 

この日の父にとって、福とは金だそうです。