認知症の人が、暴言・暴力・介護の抵抗などの不穏な行動をしてしまうことがあります。

 

これは、不安になり、不安が解消されないと不満を抱き、周囲の人に不信を抱き、最終的に不穏な行動に出てしまうという仕組みらしいです。

 

不安が生じたという時点で対処しておけば、労力が少なくて済みます。

 

わたしの父の場合、不安が募ると、

「体調が悪い」

「病院に行く」

と言い出します。

 

どこが悪いのか聞いても5分おきに変わるので、本当に体調が悪いわけではないのです。

 

 

ほとんどの場合、こうなる前に父は、

「腕がピリピリする」

と言います。

腕をさするだけのこともあります。

 

 

こういう時、父は不安になっているのだと思います。

 

不安を抱いているからと言って「今、不安です」とは言わないので難しいところではありますが、観察しているとわかってきました。

 

この時点で、父にお茶やお菓子を勧めたり、腕をマッサージすると、父の不安は解消されるようです。

 

認知症の人は、自分の気持ちをうまく口に出せないから、介護者はそれを翻訳する必要がある、と前に読んだ本に書いてありました。

 

 

認知症の人だけでなく、わたしたちも意外と自分の気持ちを正しく口に出せてはいないものです。

パターンがあるなら、うまく見極めておだやかに過ごしたいものですね。