マンガでわかる!認知症の人が見ている世界 2

 

何度でもご紹介しますけど、ためになるんです、この本。

 

 

 

この本を読んで初めて知った言葉があります。

「スピーチロック」

言葉によって動きを抑制することらしいです。

 

拘束というと、身体を物理的に拘束する「フィジカルロック(身体拘束)」のイメージが強いですが、言葉でも動きをロックすることができてしまうんですね。

 

例えば、こんな言葉。

「ダメですよ!」

「やめてください!」

「何回も言いましたよ!」

「座っててください!」

強い口調で言ってしまうこと、ついやってしまいそうです。

 

認知症の人は「ちょっと待って」「動かないで」と言われると、ずっと待たなくてはいけないと思ってしまいます。なぜだめなのか、いつまで動いてはいけないのかがわからないから。

 

放置されていると「拒絶されている」と感じて不安感や孤立感が増してしまいます。不安感や孤立感は、不穏な行動につながりやすいですね。

更に、拒絶されていると感じたことが介護者への不信感に発展したり、介護者のことを怖いと感じてコミュニケーションが難しくなることもあるそう。

 

どんな言葉がスピーチロックになるのか明確な定義はないそうですが、気をつけたいものです。

 

「ちょっと待って」ではなく「今やっている◯◯が終わったら行くから待ってて」など、具体的だといいみたいです。

 

 

 

 

ところで、わたくし小学校一年生の頃、「ここで待っていて」と先生に言われ保健室に一人残されたことがあります。

 

いつまで待てばいいのかわからない。何で待たされているのかわからない。先生は戻ってこない。授業は始まっている。

 

先生の言いつけに背いて勝手に教室に戻り、後で先生に怒られました。

認知症の人が「待ってて」「動かないで」と言われて感じる不安は、あの時のわたしの気持ちに近いのかな?と勝手に思いました。

 

 

 

楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!

 

 

 

 

 

楽天お買い物マラソン開催!11月4日~11日まで!