ショートステイ先について尋ねると、忘れているのか過去の旅行先の記憶と混同しているのか見当違いな感想を言う父。時には「みんなで遅くまで宴会をした」などと言います。
 
ケアマネジャーにショートステイ先について聞かれた時も、思い出せないのでいつも適当に話を合わせています。
 
帰宅直後や、ふとした時に思い出して本当のことと思える感想を口にしますが、すぐに忘れてしまいます。
 
 
とは言え、何度も通ううちに記憶が定着してきたのでしょうか。前よりも感想を言うようになりました。
 
 
「あそこの人たちは、みんなやけによくしてくれたなあ」
「何であんなによくしてくれたんだろう」
 
よくしてもらってるなら、安心です。
 
「お父さんが感じよく振る舞っているから、みんなやさしくしてくれるんじゃない?意地悪な人には、やさしくしようとはなかなか思えないでしょう?」
とわたしが言っても「そうかな?」と首を傾げて納得いかない様子。
 
「でも、当たり障りのない話しかしてこないな」
とも言っていました。
 
会話の内容も思い出せるようになったとは。
当たり障りのない会話が繰り返されたから印象が強まってるのかも。
 
父は他にどんな会話を求めているんだろう。人生相談とかされたいのかな。
 
認知症になってから大事なことを話してもらえなくて寂しいという印象は、常に持っているのかもしれません。