実家にはわたしが3歳の時の写真が、大きく引き伸ばして飾ってあります。

 

床に横たわっていた父がそれを見て、

「この子が大きくなったのが、あんたかね?」

と聞いてきました。

「そうだよ」

おっ、今日はちゃんと娘と認識されている。

 

しかし、5分も経たぬうちに

「で、この写真の子は今どこにいったの?」

と聞いてきました。

 

「ここにいるよ」

と答えると、

「あー!それはよかった」

と父は安心したようでした。

 

実家にはわたしの幼い頃の写真がいくつか飾ってあり、以前の父はそれを見ては、

「この子があんた?」

「この子は今どこにいるの?」

などとよく言っていました。

 

前回の実家滞在中はほとんど言わなかったので少し寂しかったのですが、復活しました。