夜中、父に二度にわたり起こされたわたし。
二度目に起こされた時は「足がピリピリする」とのことだったのですが、足を揉んだら満足したようでした。
しかし、その後すぐに寝床に戻ったわけではありませんでした。
「散歩に行く」と言い出したのです。
こんな時間に?
深夜2時だよ。
なるべく、声を荒げないように、
「もうこんな時間だよ」
と告げました。
父の散歩に行きたい欲求は、少し削がれたように思えますがもう一押し。
「とりあえず、トイレに行ったら?」
と提案。
しかし、まだあきらめていない気配がするので、
「ベランダに出てみたら?」
と言ってみました。
父はベランダに出ました。
わたしも一緒に出て、外を眺めます。
父は、走り去る自転車や車を見て満足し、
「トイレに行ってから寝る」
と宣言。
宣言通り、トイレに行き、寝床に戻って寝てくれました。
