先日、父を連れて歯医者に行った時。

日陰を歩いていた父が、

「こっちを歩いた方がいいよ。涼しいよ」

と声を掛けてくれました。

 

夜中、わたしがトイレに起きるとそれに気づいた父も起きてきて、

「だいじょうぶ?」

と聞いてくることがあります。

 

ただトイレに行っただけなので、何の心配もいらないのですが。

 

時々、あらわれる父のやさしさ。

認知症になる前の父は、母にやさしい言葉をかけることは滅多になかったようです。(母の話によれば、ですが)

 

今の父のやさしい言葉は、母にも向けられたのかな。

救急車で運ばれる前まで具合の悪かった母に、父がやさしい言葉をかけることはあったのかな。

そう考えると、泣きそうになってしまいます。

 

救急車で運ばれるまでの数日間、母の具合が悪かったから、それを引きずっていて「大丈夫?」と聞いてくるのかもしれません。

 

母は、父にやさしい言葉をかけてもらいたがっていたから、そうだったらいいなと思います。