ショートステイから昨日帰宅した父に、

「昨日までいたところはどうだった?楽しかった?」

と聞いてみました。

 

すると父は、

「うん、楽しかったよ〜」

と答えました。

ただ復唱しているだけにも思えますが。

 

「女の人が全然いなくてさあ、おじさんばっかりだったよ」

 

ん?

こういう施設は、利用者も職員も女性が多いイメージだけど。

まあ、そういうこともあるか。

 

「小学生みたいのがちょこちょこしていてさあ」

 

ん?

「子供がいたの?」

「そう。おじさんと、小学生だったよ」

 

いやいや、いないでしょ。

おじさんばかりはあるとしても、小学生はいないでしょ。

 

思っても、口に出してはいけません。

 

これで話は終わりかと思っていたら、父が言いました。

「目が三つある人もいたなあ」

 

いやいやいやいや、いないいない。

 

「おでこに三つ目の目があるんだよ。ぎょろぎょろ動いて少し気持ち悪かったなあ」

 

絶対にいないと思いつつも「珍しい人がいるもんだねえ」などと返すわたし。

 

その後、父は笑いながら言いました。

「医者が、手術で失敗して、目が増えちゃったんだってよ」

 

「何でも増えればいいってもんじゃないんだよなあ」などと言いながら、父は笑っていました。

 

 

父のこういう話は、割と好きです。

 

嘘だと批判しても、何もいいことはありません。

面白いなあと思いながら聴いていると、父もごきげんになってみんなハッピー。