父は、ファンタオレンジが大好きです。
冷蔵庫に入れておくと、発見して飲み、
「この飲み物はおいしいねえ」とか、
「ファンタオレンジはおいしいねえ」
などと言いながら飲んでいます。
他にはコカコーラが好きです。
味のついた甘い飲み物が好きなんですね。
対して、わたしは味のない飲み物を好みます。
普段、家ではウィルキンソンタンサンを飲みます。甘くない炭酸です。
実家にいる時は、和紅茶を飲んでいます。
発売直後に目新しくて買ってみたら、とても好みだったので好んで買っています。
後味がさっぱりしていて、飲みやすいのです。
実家でわたしが何か飲み物を飲もうとすると、父はまずその飲み物をじっと見つめます。
そして、言います。
「あんた、おいしそうな飲み物を飲んでるね」
「ちょっとちょうだい」
父は、甘い飲み物を好みます。
「これは甘くないよ」「お父さんの好きな味じゃないよ」と説明してから和紅茶を分けてあげたら、
「これは味がないじゃないか」
「もういらない」
と、一口しか飲みませんでした。
だから言ったのに〜。
と思いつつも、微笑ましい光景でした。
それ以来、父が飲み物を欲しがる時は、ファンタオレンジを持ってきてコップについであげています。