実家のベランダには、スノコが敷いてあります。
その上にボロボロのフローリングマットが敷いてあり、ブロックが一つ置いてありました。
フローリングマットは既に切り刻んで捨てました。
フローリングマットが風で飛ばないように抑えているのかと思ったのですが、そういうわけではなさそうです。
たまに蹴飛ばして痛い思いをしたので、このブロックを撤去しました。
そうしたら、わかったんですよ。
このブロックが置いてあった意味が。
スノコの釘が一部外れていて、足の置き場所によってはスノコの板が浮くのです。
ああ、なるほどね!
板が浮くからこれで抑えてたのね。
納得したのも束の間、
「なるほどじゃねえよ、釘で打てよ」
と、普段温厚でお上品なわたくしではございますが、思わず乱暴な言葉が口をついて出たのでございます。
実家には、こういう一時凌ぎな補修が溢れていて見るたびに気持ちが重くなります。
母が自分で釘を打ったりできないなら、わたしに頼んでくれてよかったのに。
コロナ禍で足が遠のいていたとは言え、
「いつでも何でも頼んでね」
「困ったことがあれば助けるよ」
という姿勢を、もっと見せておけばよかったなあ。
過ぎたことを悔いても仕方がないので、今後の人生に活かしていくしかない。