実家のお風呂には、母お手製のすのこが敷いてあります。
わたしが物心ついた時から、すのこはありました。
劣化する度に、母は木材を買ってきて手作りしていたのです。
しかし、年老いた母にはもうすのこを手作りする体力も新たに市販品を買う気力もなかったようで、母の入院後、すのこが腐ってガタガタなことに気が付きました。
ある箇所に足を乗せると沈み込みます。
すのこの上に、マットを敷いていたので今まで気付きませんでした。
腐ったすのこでは、高齢で認知症の父が入浴する時に危険です。
買い換えようと調べてみましたが、大きさや高さが今までと同じものがなくて決められません。
とりあえず、補強のために手頃な木材を持ってきて下に置いたところ、仮ではありますが安定した気がしました。
ノコギリを入手したので、廃棄する木材を切っていたところ「これはすのこの補強に使えるんじゃない?」と思える手頃な幅、厚さの木材を見つけました。
長さを調整して釘で打ち付ければ、すのこをちゃんと補強できるんじゃないか。
そう考えたわたしは、すのこをお風呂からベランダに運び出しました。
すると。
思った以上に腐っていて木材がズブズブになっていました。それに、見たことないカビが生えている。
ズブズブになった木材って、見たことあります?
釘なんか刺さりませんよ。
というより、こんなすのこ衛生的によくない。
破壊して捨てました。
捨てるかどうか迷ったものは、太陽の下に引きずり出すと決心がつくことがわかりました。
室内で見えなかったアラがよく見えるからです。
服だって、外で見ると、
「これを着て人前には出れない」
と思うこともあるだろうし。
捨てるか迷ったら、太陽の力を借りましょう!
わたしがすのこをベランダに引っ張り出した時は、雨でしたが。