今朝、着替えを終えた父に、

「顔を洗ったら?」

と声を掛けてみました。


すると父は、

「もう洗ったんじゃないかな?」

と言うので、まだですよとやさしく言ったところ顔を洗ってくれました。


夕飯後、父の入れ歯をお預かりして、きれいにして返しました。

「入れ歯をはめる前に、歯ブラシで歯を磨くと気持ちがいいと思いますよ」

と声を掛けました。


父は、入れ歯をはめようとした手を止めて、

「そうだね!」

と答えましたが、テレビに夢中になってしまいました。


テレビを見終わって入れ歯を入れようとするので、再び声を掛けます。

「入れ歯をはめる前に、歯ブラシで歯を磨くと気持ちがいいと思いますよ」


すると、父は歯ブラシで歯を磨きました。

すごい雑でしたけどね。


根気よく声を掛ければやってくれるけど、やってくれないこともあります。


父に衛生的な暮らしをしてほしい。

健康と快適さのために。


自分でできることは、自分でしてほしい。

判断力や筋力の維持のために。


でも、父ができないことがあっても、いらいらしないように、がっかりした素振りを見せないように、気をつけています。


何より大事なのは、父がおだやかに過ごせることだと思うから。