朝食後、父がこたつで横たわりながら何やら夢の話をしていました。


そして、

「昔は、夢の話を聞かせてくれるところがあったんだよ。海のそばになあ」

と言い始めました。


「海の近くに、神様のお屋敷があってなあ」

と続けます。


何、その話。面白そう、と思い、続きを促すと、

「100年も前の話だからいい」

と言って話をやめてしまいました。


今日の父は「100年も前の話」という表現をよく使います。


まだ100年は生きていないのだけど。