昨日は、一度寝た父が起き出してきました。


父の妹(わたしからすると叔母)のことを聞いてきました。

「しばらく会っていないし連絡もないんだけど、どうしたのだろう」

と言います。


わたしが叔母からもらった手紙を見せました。

「俺はこれに返事を返したんだよな?」

と聞いてきます。

「返したよ」と答えました。

納得して寝床に戻りました。


しばらくすると、再び父が起きてきました。

父の妹のことを聞いてきました。

また叔母の手紙を見せて、同じような説明をしました。納得して寝ました。


しばらくすると、またまた父が起きてきました。

まさか。

「俺の妹に◯◯子というのがいるはずなんだが」

まさかの三連続で妹の行方を問われました。


手紙を見せて、説明をしました。

「何で手紙の返事が来ないんだろう。俺の書いたことが気に入らなかったのかな」

と言います。


気に入らなかったとは思いますが。内容が支離滅裂だったので。

「書くことないんじゃないの?」などと言ってみました。


父は色々考えました。

また手紙を書こうか。何で返事をくれないんだという責めるような手紙になってもいけないな。

電話局に行って電話番号を聞いて電話をしようか。

それとも、直接訪ねて行こうか。直接訪ねて行くのがいいな。


「何か千円くらいの手土産を持ってな。何が気に入るかなあ。気に入らないものを持って行ったって仕方がないしなあ」


「◯◯子さんは、何が好きなの?何が好きか知ってる?」

とわたしが尋ねると、

「いやあ、知らないなあ。この団地にはたくさんの人がいるから、そんないちいち覚えていられないんだよ」

と答えました。

回答が妹のことから少しずれました。


その辺りから気が逸れたようで、寝床にもどって寝ました。