父がお風呂に入ると言いました。


わたしに先に入るように言うので、お風呂を上がってから父にお風呂に入るか改めて確認しました。


「入る」と言いましたが、

「夕刊を取りに行ってくる」と言って集合ポストまで夕刊を取りに行きました。


戻ってきたら今度はこたつに入って横たわる父。

お風呂はどうした。


しかし、焦ってはいけません。

待ちます。


父はパチリと目を開け言いました。

「俺は風呂に入るんだったな」

そうだよ。

「何でここで横になってるんだ」

こっちが聞きたいわ。と思いつつも「疲れたから一休みしてたんじゃない?」と返すわたし。


父はこたつの上の夕刊を見て、

「そうか、夕刊を取りに行ったんだな」

と言いました。


そして、無事に入浴してくれました。

身体も洗ったみたいです。

前は、洗顔や手洗い後に拭く用のタオルを使って身体を洗っちゃっていましたが、最近は、身体洗う用のタオルで身体を洗っているようです。


湯船に浸かって、身体を洗って、もう一度湯船に浸かっていました。

湯船に浸かっている間も気分よさそうに歌っていました。


めちゃくちゃお風呂堪能してるじゃん。


以前より、お風呂に入るハードルが低くなった気がします。

暖かくなってきたせいか、お風呂の気持ちよさを思い出したせいか。はたまた、かわいい娘の献身的な介護のおかげか。