ここ数日、父がよく口にすることがあります。

「この団地もそろそろ建て替えだからな」


古い団地なので、いずれ建て替えはあるかとは思いますが、現実にそういう話が出ているわけではないのです。


二週間前あたりにも「この団地にこのまま住み続けていいのか通知がない」というようなことを言っていました。


「建て替えると言っても、あと20年30年は住めるはずだ」

「この団地がなくなったら困る人がたくさんいるんだからなくなるはずがない」

と言って話は終わります。


あと20年30年経ったらお父さん110歳、120歳なんだけど。


母があまりに長いこといないこととか、ここには住み続けられないかもしれないという不安から、この団地が建て替えになるという妄想に繋がっているのかも。


団地が建て替えになるから一時的に引っ越さなくてはいけないという設定は、今後引っ越しが必要になった時に使えそうではありますが。