一度寝た父が起き出して、何やらガサガサやっていることがあります。朝早く起きて、ガサガサやっていることもあります。


「何かお探しですか?」と聞くと、最初は何でもないと言うのですが、待っていると妹の住所を探していると言います。


わたしが実家に滞在し始めてからこれが何度もありました。恥ずかしながらわたしは父の妹の名前を知らなかったので、父が妹(わたしにとっては叔母)の名前を出した時、わかりませんでした。


父の話や過去の母宛ての手紙など見て、やっと叔母なのだと認識しました。



最初の頃は「明日、NTTに行って電話番号を調べてくる」と言っていました。


ある時は「明日、手紙を書いたらどう?」と言ったら落ち着きました。


昨日は住所を探していましたが、父の過去の手帳に電話番号が書いてあるのをわたしが見つけて、父に渡しました。

「明日電話するから、手帳を広げて置いておこう」

と、手帳を広げて寝ました。


次の日になると、忘れてるんですよね。


妹だけじゃなくて他にもきょうだいがいるのに、妹のことを特に気にするのでした。


わたしが手紙を書いてみようかな。