母が救急車で運ばれたところに居合わせたのに、母が入院したことを理解していない父。
繰り返し繰り返し「お母さんは入院したよ」と言い聞かせた結果、やっと理解し始めたようです。
昨日も「お母さんは入院してるの」と言うと「そういえば、そんなこと言っていたなあ」と返す父。
顔を忘れそうだと言うので写真を見せると、
「お母さんのこと書いて」
と、メモ帳と鉛筆を差し出してきました。
「何でもいいから、お母さんの情報書いて」
よし、お母さんの情報を書いてみよう。
まず、名前と生年月日を書きました。
それから…。
- 出身地
- 旧姓
- 昔の呼び名
- カラオケが好き
- 歌うのが好き
- 美空ひばりが好き
- 父の妻
- わたしの母
- 料理が上手
ここまで書いて、詰まってしまいました。
お母さんのこと、わたしはどれだけ知ってるんだろう。お母さんの人柄をうまく言い表せる言葉をどれだけもちあわせているのだろう。
母のことだけでなく、父のことも。
わたしはどれだけ知ってるんだろう。
今も考えています。