前回、認知症の父に接する時、気をつけていることを書きました。


次に気をつけていることは、「話す時、近くに行って腰を据えてゆっくりと話すこと」


実はこれを始めたのは、ここ数日のことなんです。


母が倒れ入院したのが9日前。最初の5日くらいは適当に話してました。母の行方を聞かれても適当にはぐらかしていました。


でも、これじゃいけないと思い、母のこと、家族のことを聞かれたら、真摯に向き合って説明するようにしました。


そうすると、普段の会話についてもきちんと話そうという気持ちになり、父がこたつで座っている時やうたた寝をしている時、隣に正座して「お父さん」と、声をかけてからゆっくり用件を言うようにしています。


「これから出かけて来ますね」

「お風呂入りますね」

「これからごはん作りますね」

「もうすぐごはんですよ」

「ごはんできましたよ」


すぐ忘れてしまうので、なるべくこまめに声を掛けます。

気にかけてるよ、あなたのことを尊重しているよ、と態度で伝えることが大事だと思うから。


接し方を変えてから、不安定だった父が安定してきました。母がいないこと、わたしがいることに慣れただけかもしれないけど。


ぼんやりしていたのも少し冴えてきて、ちょっとだけ昔の父を取り戻せた気がする。