綴 of  ハチミツバイカイシ -9ページ目

綴 of  ハチミツバイカイシ

文字によって気持ちを伝えたい。
そんな気持ちで旅の日記と
小説:掌編~長編までを書いているツヅレのページです。


時々思う。

何かにつけて問題が起こってしまう。

私は安易に考えすぎなのか?

いやしかし。

私は私なりに考えてみた結果なんだ。

ただ、一般的に事実を述べただけ。

それが、他では一般的でないギャップの

大きさと多さに

困惑させられる。


本当に。

私は一歩前に行きたいだけ。

それがどうしてこんなにも困難で

尾を引き

投げやりにならざるを得ないような

そんなどうしようもない状態になってしまうのか。



私にはわからない。



でも。

上手くいってほしい。

後は自分次第だと分かっている。

どうもっていくか。

どう手に入れるか。

そしてその結果をどうもちかえるか。


そこは私次第。

難しいです。

けれども出来ないわけじゃない。



本気で目指すならば、何でも出来る。



命投げ出す覚悟があれば何も怖くない。


心からそう思う。


だから出来るだけの努力をする。

出来るだけ、この地に立って見せる。



私はちゃんと此処にいるのだから。



十津川村の谷瀬の吊り橋 を目指し、下道で友人アイ氏を連れ、行って参りました。

以前3年前ほど前に一度来たことがあったのですが、深夜1時という時間と、インフルエンザ(後ほど分かったのですが。)という体調であまりその吊り橋自体を体感できず帰ってきてしまいずっと心残りだったのです。


昼の12時過ぎにでて着いたのは4時。それでもなかなか早く着いたと思います。以前とは違い二車線道路が増えていましたから。…その分、工事のお蔭で二車線が一車線になっているところも多々ありましたが。それもまた、このような探索の楽しみの一つでもあります。




吊り橋に着き、まずは渡ることになったのですが。

こ…怖い!

やはり陽が高いと周りの景色もしっかり見えますし、揺れている感覚も直接体に伝わってくる。床を見るとところどころに、板と板を括りつける釘に赤い丸。…修理予定場所ですか。丸する前に是非!直していただきたいものです。



こうして見ていると、吊り橋をつっておくために沢山の補助綱が目に入ります。この吊り橋は1954年に村民の協力を元に作られたものだそうですが、恐らく今から約60年前において、このような高度な安全対策はされていなかったのではないかと思います。当時の人々は、今のこんな揺れよりもより激しく、より柔な作りの橋を渡り続けてきたわけです。何だか、今のこの吊り橋を当時の人々が見ると一体どんな態度になるのか、なかなか想像するだけでもわくわくしてきます。当時の吊り橋を渡ってみたい!と思いますが、間違いなく私は永遠に反対側にいけることはないと思われます。





反対側に渡ると無人の野菜販売所があります。…しかし、今回もそれは開いていませんでした。安い値段設定をされているので是非購入してみたいとは思うのですが、なかなか野菜たちに会えません。これもある意味運命なのでしょうか。…いや、違う気がします。


坂を下ると、上って来る人に見えるように注意書きがあります。


綴 of  ハチミツバイカイシ-attention!


何にですか。何に注意したらいいのですか。私にはわかりません。


もうひとつ、写真に収めた気になるモノがあります。橋を戻り、ふと右手を見た瞬間にそれはありました。



綴 of  ハチミツバイカイシ

かなり推しています。しかも500mlは全部売り切れです。まるで意図されたかのように。私たちはこれを飲むことによって、恐らく渡りきった爽快感を味わうことができ、その素晴らしさにやみつき。また来たくなる、という戦法にひっかかると言うわけですね。流石です。観光スポットは本当によく考えられてあります。私は騙されませんよ。




ここには面白いモノが沢山ありました。



まずは違法たばこ自動販売機。タスポなしで、タバコが買えます。ちゃんと『平成○○年よりタスポ導入』の旨が明記されており、かつ。ちゃっかり値上げはしてあります。つまり、計画的です。実は私、タスポの導入されていない自動販売機を見つけることが一種の夢、のようなものでして。まさか、ちゃんと存在するなんて思いもしませんでした。ひっそりと、彼らは生き続けてきたわけです。私のテンションは急上昇。写真を撮っていたらメモリ不足により、泣く泣く断念。非常に残念でした。



綴 of  ハチミツバイカイシ-自販機




************


このまま先に行っても何もなさそうだったので、私は車を先に走らせました。家とは正反対の方向へ。時間は5時。実は全然時間が経っていないことに私自身驚き。もう3時間くらい居たと思うほど疲れていました。自分のテンションをコントロールする術を見つけなくてはなりません。



走れど走れど山道ばっかり。登っては下り、下っては登り。

まだ時間は6時だと言うのに、民家の家に電気が殆ど灯っていない。皆さん、寝るのは早いです。

・・・

いや、もしかしたら何かひっそりと他のものにみせてはいけないような何かをしているのかもしれない。山ばかりだからと言って、安易な発想はよくない。想像力の低下を防ぐには、自らの努力が必要です。きっと、村人たちは家の中で家族そろって何か食事をしながら家族会議をしているのです。今はその時間。大黒柱が帰宅して、そしてまずはご飯。そこで疲れと安堵を感じ穏やかな気分で今日話し合うべきことをそれぞれにだしあう。そして、全員の意見が一致したところで終了。次の日はみんながすがすがしい気分で朝を迎える。なんて素晴らしい光景!



隣のアイ氏は言う。

『それはないよ。』

私もそう思います。



7時になろうかとしたときに私たちは3件の散髪屋と1件のラーメン屋があいているのを確認したのち、漸く1件の喫茶店を見つけ、晩御飯を食べようと入店しました。

ログハウス風の作りで、そんなに大きくない店に3グループいらっしゃいました。私たちが入ってすぐに2人組の男女が出ていきました。私たちはオムライスをオーダー。何故かその後、そんなに食べたいわけでもないミルフィーユも追加。

旅の面白いところです。私はそんなにお腹は空いていないと言いながらも、全部綺麗に食べきりました。別バラなのです。

そして電波は届きません。




さて、再出発。国道168号線から広い道に出ると、そこは海でした。

そう。

私たちは紀伊半島を斜断したわけです。地図で言うと右斜め下ですね。月が綺麗で、海の音。鈴虫やコオロギの鳴き声。ああ、秋だなぁと思っている間に私は気付きました。



このままでは家に着くころには朝になってしまう。



ということで、山を再び斜断します。国道42号線から県道62号線を通り、県道40号線を通り、あらゆる道を国道道169号線へ。何県道ですか。

まあ、これが間違いの始まりだったわけです。

入って行くうちに、道路は軽四の私の車がかつかつ通れる幅に。そして曲がりくねりすぎていて先は見えません。街灯なんてものは殆どあるはずもなく。私は誓いました。



『導かれないようにだけしよう。』



何に?

そんなことは言えません。導かれるんです。そう、それだけは決して避けなければいけません。私の寿命はまだ来ていません。




…

結果から言いますと私は何度か導かれました。今思えばおかしな話ですが、県道169号線の案内表示は白地に赤字で書かれた手書き。県道だからか、と納得していた時点でもう・・・、ね。


ナビが突然明らかに右へ行く道で左を指示したり。(その先には神社が)

ナビは正確にこの石橋を渡れと言っているのに、私は違う方へハンドルを切ろうとしたり。(その先にはお社が)

その案内道理に進むといつの間にかダムへ向かっていたり。


ええ。恐怖でした。

私ひとりだったら導かれていました。トンネルは中央線のない、壁はぼこぼこのまま滑らかにすらされておらず、電気もついていたりいなかったり。急カーブしながらトンネルに突入し、出口の真ん前に更に90度カーブ。


なんですか、これ。



そして私は3頭の野生シカと、野兎、狸、野犬に出会いました。

完全白雪姫実写版です。

白雪姫を実際に体験したら、あんなに華やかなことはないのだと、私は初めて実感しました。



******


結局家についたのは、奈良市から高速道路を使って2時半でした。


あのまま海沿いを走っていたら、やはり朝ですね。

ながながと書きましたが、是非三重か和歌山の県道の情報をおもちの方がいらっしゃいましたらお教え下さい。

私の興味は尽きません。


そう、たった一つ

君を見つめることが

私のほんの少しの幸せなんだ。


君の気分が高揚して

目が細くなって

俯き加減に笑う。


私より細くて

私より物知りで

私より人見知りな癖に

私より世渡り上手。



私を突き放すような。

私の気持ちを知ってか知らずか

君は言う。



学歴のある奴は何も知らないやつばっかだ。

昨日友達をお茶に誘ったんだけどさ。

運転は大嫌いだ。

あいつと飯に行けばいいのに。



私は四年生の大学をすんなり卒業した。

君はそんな私を何かに誘うなんてことは一回もしない。

そんなことを言いながら私を横に乗せ運転する。



君は本当はどう思っているの?


嫌なら嫌と言って。

面倒なら面倒と言って。

本気であいつと飯に行けばいいと思っているなら

私を騙してでもそういう状況を作って。



じゃないと諦められない。


そんなことを言いながらも私の誘いを断らないあなたを。

何気なしにどうするの?と聞いてきたメールは、実は友達との約束を私との約束の時間を考え、調整した後だったという真実を。

また行こう、という私に、また宜しくと返すその言葉を。

ありがとう、という私にこちらこそありがとう、と答えるあなたを。



お願い。

期待はさせないで。



私が好きになった人は

私を好きにならないと

ちゃんと分かってるから。



お腹が空いた。

そう思いながら、仰向けに寝転んで天井を見上げた。


そして不意に

明日から慣れ親しんだ友人がこの家を出ていくことを思った。


第一印象最悪の友人。

何も共通点のない友人。

絶対に友達になれないと感じた友人。



私の友達と友人の友達を通じて知り合った友人。



どうして話すようになったか全く覚えていない私たち。



いつの間にか家に来るようになった友人。

カラオケの楽しさを教えてくれた友人。


親と喧嘩した時、一緒に泣いてくれた友人。

それは違うんじゃない、と諭してくれた友人。

寝込んだ時、おかゆを作ってくれた友人。



家に帰って独りでいると、何か物足りなさを感じるようになった、あの秋。



『ルームシェアする?』と言われ本当にうれしかったあの冬。

家を探す中で、私と友人のやる気の温度差を感じて苛立った春先。

引越しが決まって、荷物を自分たちで運ぶのに、私のだらしなさに友人があきれ返った春。

アルバイトの休憩中に留守番電話を聞いて、友人の事故を知った夏。



また一人の生活が始まった夏。



突然の帰宅の連絡が入った翌年の夏。

『私、専門学校通う。』と突然宣言され驚いた秋。

寒さに震えながら、新しい炬燵がいるね、と話し合った冬。



学校に通い始め、沢山の趣味の合う友達と遊び、なかなか家に帰らなくなった春先の友人。


『来年東京に行くかも。』と言われ、素直に応援した春の私。


『人付き合いに疲れた。』と言われ困惑した夏の私。




『来年、実家に帰るよ。』と思いつめた顔で私に告げた秋の友人。




いつの間にか大好きになっていた。

いてもいなくても気にならなかった。

友人のだらしなさに私は呆れ、私のだらしなさに友人は拗ねた。


私のアルバイト先に友人を呼び

私より仕事仲間と馴染み

そのお蔭で私たちは一つの友達になった。


初めて大はしゃぎして、初めて友達を楽しいと感じた。






その友人は、明日この家をでる。


たった独り、また私は今までの生活に残る。


いてもいなくてもいい存在。

それは


必ず帰ってくる


安心の下に成り立つ言葉。



もう二度と返ってこない。



飼い猫をなでながら

『今度またこっちに住むことがあれば一緒に住もう。』

という私に、

『もうネコはいいよ。』

と笑いながら言った友人。




この溢れる涙はなんの涙なんだろう。

都合のいいやつ。

間違いない。



それでも私と友人は

きっともう逢うことはない。



初めて感じる悲しさ。大事さ。尊さ。



ああ。さようなら。

頑張るから。

私は私で。

君は君で。



ああ。



さようなら。


こうやって人は生きていくんですよ。


私たちは色んなものを犠牲にしながら。

私たちが泣いている間に

ある人は結婚し、ある人はお金持ちになる。


私たちが幸せになっている時

人々は飢え、地雷を踏み、毒を盛られる。


そうやって私たちは生きていくんですよ。



ああ、心配しないでください。

誰も気づいていませんよ。

あなたがこれを聞いて悩んでいる事なんて。



ほら。

きっとそれはあなたにとって都合がいい。


違いますか。



だから安心して下さい。

私はあなたが安心することで


何か勝ち誇った気持ちを得られるのですから。


肌寒くなってきたのが

私にもわかるようになってきた。


何故か私は全然気がつかない。

何だか寒いと思えば、曇っていたり。

前が見づらいと思えば雨が降っていたり。

或いは晴れすぎていて太陽が照りつけていたり。


私にはその変化が分からない。


でも最近

少しずつわかるようになってきた。


風が冷たいと思えば

もう、冬なんだと。


長袖シャツを着ていて暑いと思えば

もう、夏なんだと。


寂しいなと思えば

もう、落葉の季節なんだと。

街は輝かしい季節なんだと。

人々は泣き、笑い、酒を思う存分浴びる日なんだと。




ただ

まだ分からないことがある。




雨が降っているのかいないのか。

どれほど降っているのか。

私は外にいてもわからない。


部屋に入ったときに気付く。

履いているズボンから滴り落ちる水。

髪の毛からまるで蛇口のように流れる水。


仕事前だとこれほど煩わしい事はない。

着替えなど

私は持ち合わせていない。



そして今日も雨が降っていたようだ。

私は傘すら持っていない。


でも。

今日は良いんだ。

ズボンから滴る水も

髪から流れる水も。

全てははぐらかす為の材料になる。


何もかもをはぐらかす為に。



今日はそう。

嘘をついてもいい日なんだ。

私を守るために。


記憶を守るために。

はじめまして。

木下 綴(キノシタ ツヅレ)と申します。

幼い頃より『文字』に触れることが大好きで

現在、まだまだ未熟ではありますが

少しずつ、話を執筆しております。


興味をもって頂けたら幸いです。


最初ですのでこのように堅苦しい文集にしましたが、

これからはもう少し楽に進めていきたいと思っております。

ゆっくり見守って下さいませ。




嘘、偽りなく。


綴。