掌編:渇き。とは。 | 綴 of  ハチミツバイカイシ

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文字によって気持ちを伝えたい。
そんな気持ちで旅の日記と
小説:掌編~長編までを書いているツヅレのページです。


自由って本当に怖いと思う。
だってなんでもありだから。
いいことばかりじゃない。

たとえあなたの隣にいる人が
急にあなたを刺したとしても
それは自由なんだから。



それでも自由でいたい。








人に優しくできるのは。
自分が人に優しくしてもらってるから。

だけではないの。


人のことを喜ばせる話ができるのは。
自分が人に喜ばせてもらった経験があるから。

だけではないの。


ねぇ、しってる?


貰いたいものを貰えなかった人は
人のことがよく見えるようになるの。


自分が欲しくて欲しくて
願っても願っても貰えなくて
傷ついて傷ついて

だから相手の気持ちが分かるようになるの。


何もないときはね。
優しく居られるのよ。
相手が望む言葉を、望むように話してあげられるから。


でもね、そんなの面白くないよね。
なんで人を幸せにしなくちゃいけないの?
なんで人が喜ぶように仕向けなくちゃならないの?



めちゃくちゃにしても、いいよね?



あいつが私にそうしたように。


「愛・・・?」


最後につぶやいたその一言が忘れられない。



知っているはずなのに。
欲しかったはずなのに。
だから与えて潰してきたのに。






愛・・・?
・・・って。


なんだっけ。






そんな人のお話。

聞いていて
何も不自然に思わなかったあの単純な女性は
やっぱりちょっとおかしいのかしら。

それとも
なんでも高笑いして面白くておかしくて
人生をゆっくり見つめて
それがそんなにもかというくらい冷たいものだとしっていて

壊れていくのを楽しむ。
冷静に。

そんなことは
もう遠の昔から知っていることなのかしら。

落ちていく感じ。
それは寂しいことだと知っていて
楽しんでいる生き方を
遠くから見つめて笑っている感じ。

それをあの単純な女性はわかっているとでもいうのかしら。




ばかばかしい。

単純な人は単純な人なのよ。
そんなことわかるわけない。






こういう人がいるから
そういう人が生まれてしまうのだ。

深い。深い。穴に落ちていく人が。