私の若いころのお話しなんだけど……。
今思い出すと、あの時の私に
「言って良いのよ」
と言ってあげたくなる
出来事があります。
それは、
ある有名だったカフェでのこと。
「リンゴの丸ごとパイ」が人気で、
皆こぞって食べに行っていたお店です。
私も会社の先輩と
一緒に行ったのだけど、
なんと、パイを開いたら
カビだらけだったの。

びっくりしてしまって。
お店の人に迷惑がかかると
良くないと思って、
こっそり店員さんに
そのパイを見せました。
そしたら、
何も言わずにさっとお皿を引いて、
まだ一口も食べていないパイだったのに、
半分だけ切った状態で
新しいのを持ってきて…
そして一言。
「先ほどのはシナモンの粉でした」
…へ?![]()
若かった私は何も言えずに我慢して、
その半分だけのパイを
食べて帰りました。
シナモンも珍しかった時代だし
そんな色だったっけ?と
確証もなく…でも緑だった。
30年以上も経つのに
あの時の事を思い出すとなんか悔しくて。
時々頭にその時のことを思い出す。
私って良く色んなことを我慢して
黙って、何も言わない自分だったこと
とても悔やみます。
特に食べ物の恨み。
安月給の私のその当時高価なパイ。
店員さんの態度。
今なら、
「え?!どういうことですか?」
って尋ねるだろうな(笑)。
まあ、あの時は強烈なショックだったけど
もうお店もないし、
私の人生にさして影響はない話。
・
でもね。
これが「日常」だったら、
どうだろうって思うの。
夫が浮気をした。
それを、黙って我慢している。
そんなの我慢できない!
って思うけれど、
我慢し続けると、
きっと日常になってくる。
この日常に変化する、という事が
恐ろしいんですよね。
妻側がずっと、
「私は傷つけられた人」
「夫に選ばれるのを待つ人」
「この結婚は失敗だったのかもしれない」
という場所に居続けるのは、
やっぱり危ない。
それが長くなるとね、
突発的な出来事ではなく、
「当たり前に私に起こる出来事」
になってしまうんです。
最初は「今、夫婦が大変な時期」
だったものが、
長引くことで、
「私は大事にされない妻」
「夫婦って苦しいもの」
に塗り替わっていく。
不幸にさせられている自分を、
貴女自身が、固定化してない?
非日常のハプニングだったはずの不倫が、
貴女の「日常」になっていく。
これが、一番怖い。
一度きりのパイなら、
まだ笑い話にできるかもしれません。
でも、夫婦の中で起きている理不尽を、
ずっと我慢して食べ続けますか?
貴女は幸せを取り戻す
ネガティブな出来事は、
本来、非日常であるべきもの。
まずは、自分が今、
「我慢が日常になっている場所」
にいないか。
そこに気づくことが、
自分を取り戻す第一歩になりますよ。
*
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