ここ数日間、気付くと明け方まで観てしまったドラマが韓国の「愛の不時着」。Netflixで全16話観終わって、もう一度最初から観たくなるほどハマってしまいました。韓国ドラマは15年ぶりくらいに観ましたが、クオリティの高さに度肝を抜かれます。
ネタバレは避けたいので、あらすじとさらっとした感想だけになってしまいますが…。
パラグライディングの事故で北朝鮮に不時着してしまった財閥の娘ユン・セリと、彼女を見つけた北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクの絶対極秘のラブストーリーです。
北朝鮮という、近くて最も遠い国をかなりリアルに描いています。脱北した元北朝鮮人達に綿密に取材を重ねて製作したドラマだそうで、7割方は本当の北朝鮮の姿だとか。ラブストーリーだけでなく、知的好奇心を駆り立てられる、とにかく見どころいっぱいの作品。
セリと北朝鮮の人々が交流をもつにつれて生まれてくる友情とは反比例して、北と南の分断はより一層浮き彫りになり、私達にどうにもならない“絶望”を嫌というほど与えてきます。セリが「アフリカにも南極にも行けるのに、どうしてあなたはここ（北朝鮮）に住んでるんだろう」とジョンヒョクに言うシーンは、まさに視聴者の思いを代弁しているかのようでした。
同じ言葉を話しながら、全く異質の世界に生きる2人の恋愛は、涙なくしては見ることが出来ません。悲恋には障害がつきもの。でもこのドラマでの障害は親でもなく、恋敵でもなく、国家。21世紀にこんな不条理が残されている世界を目の当たりにして、胸が何度も何度も締め付けられる思いでした。
このドラマを観ている間は、一時コロナを忘れて、南北統一を願わずにはいられないほど、ドラマの世界に染まっていました。
興味がある方は、是非ご覧になってみてください。素晴らしい作品です❤️