読者のターレスさんより、ほしいものリストから書籍をいただきました。いつもありがとうございます。
今回もカラフルな選書でテンションがあがる。しかし、お気付きだろうか、左側に見えるロシア文化事典が・・・。
白川静の字書三部作のうちのひとつ「字訓」は、今回の給付金のいちぶを使って購入した。いまのフロアで働くようになってから高い本を躊躇なくばんばん買うようになってしまっているが、それでも、1冊5000円を超えるとさすがに我に返る(返らないこともあるが)。宝塚が最大で12000円とかで、ふたりで見にいって、帰りにDVDなんかを買ってしまえば軽く50000円くらいとぶことを考えると、なぜ本の5000円でためらうのか、というはなしにもなるが、あれは、ディズニーランドなんかと同じで、異空間なので、通常の金銭感覚が失われてしまうためである。なので比較にはならない。そういうわけで、白川静の字書は「常用字解」をもっているだけで、いつまでも有名な三部作を手に取ることはなかった。常用字解で事足りるというぶぶんもあるのだが、とりわけ字訓は、いっぷう変わっているということもあって、いつかは読んでみたいとおもっていた。そこに給付金がふってきたので、4~5月ごろのあの気絶しそうなほどの激務の報酬ということで、ぼくは字訓を買ったのであった。
同様にして、実はロシア文化事典も一緒に買おうかどうかかなり迷っていた。ロシアはぼくにとって端的に文学とアニメの国だが、その背景についてはほとんど知らないし、放っておいても入ってくるような情報は限られている。たとえばチェブラーシカを見ていて、チェブが学校に行こうとする第4話で、仕事をサボっている作業員がちらっと出てくるが、あれは共産主義の現実的帰結なわけで(一生懸命働こうが適当にサボろうが同じことなので、みんなサボるのである)、そういうことは意識していないと認識されることすらないのである。ロシア語をやっていても、なかなかロシアの地べたの事情は見えてこないというか、わからないことが多くて、なおかつ、そのようにして興味をそそられるところも多々あり、沼野充義が中心になっているということもあって、これはいま買わないといけないものじゃないのかな、などとおもっていたのである。しかし、やはり手が出なかった。価格について記すことはひかえるが、高すぎて、やはり保留してしまったのである。これが、すっと差し出されたのであった。正直いってこんなに高いものが手元にやってくるとは想像もしていなかったので、衝撃で震えたが、あんまりこういうことを書くのもの失礼だろう。ターレスさんは、ぼくが書いたものへの返礼として、こういうことをしてくださるのである。だとするなら、ぼくはふたたび書きもので反対給付義務を果たさねばならない。もらいすぎたと感じたぶんを返していく、それが贈与が活発化していく原動力である(ほんらいの贈与は円を描くものだが、心性としてはそう呼んで差し支えないだろう)。よければいただいたものを吸収し、新しいなにかに変容させたうえで、還元しなければならないのである。気負うというものでもないが(それはそれでお気をつかわせてしまうかとおもうので)、これはやはりわたくしの使命である。
ともあれ、ありがとうございます。書きものにおいてももちろんだけれど、反知性的な枠組に組み込まれつつあるいまのぼくにはひたすら知識が必要なので、本は強い味方になる(本屋につとめているのにへんなはなしだが)。これらを抱えて、理不尽な世の中に対抗していきたい。
しかしこのロシア文化事典はマジですごいよ・・・。ロシアのすべてが書いてある。
↓これが「ほしいものリスト」だ!
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