懐かしファミコン | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

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この手の本って形態や対象の機種を変えていろいろ出てるけど、これはおもしろくてつい衝動買いしてしまった。
僕は世代的にはスーパーファミコンなんだろうけど、ファミコンもやっていた。最初に手に入れたものがスーパーマリオブラザーズ3だったことはよく覚えている。小学3年生くらいだったかなあ。それまではふつうに目がよかったのに、マリオをはじめてからほんの数ヶ月で0.5まで視力が落ち、現在では0.01を下回ってしまっている。コンタクトレンズの度数?みたいなのあるけど、あれがマイナス11。
それまでゲームというものをやったことはもちろん見たこともなかったようで、画面のマリオの動きと現実のコントローラーの指示を同期させることがいまいちできず、「移動」とか「ジャンプ」という概念が理解できなくて、冒頭にのろのろ登場するクリボーに何度も殺されて癇癪を起こし、カセットをぶん投げた口である(しかし、この記憶はどうも捏造されたものっぽい。いくらゲームのことを知らないといっても、ファミコンはボタンも少ないし、どれかを押せばなにかしらの反応があるだろう。2、3回殺されて怒り狂った記憶が誇張されて、まるで何ヶ月もクリボーに殺されまくったように記憶しているにちがいない)。
いまでも僕は特に技術的なプレイヤーということはなく、端的にへたくそである。モンハンの動画とかみてても、まあああいうの更新するひとたちってのは次元がちがうとはおもうのだけど、それにしても華麗なプレイばかりで、僕なんかせいぜい属性を気にする程度で、アイテムや能力のことなんてほとんど理解しないまま、筋肉でプレイしている。でもゲームじたいはけっこう好きなほうだろう。年齢的にいっていちばん思い出深い作品が多いのはスーパーファミコンだが、ファミコンもそれなりにやっていた。本書を読みつつ、いちばんやったファミコンはなにかなと考えると、ファミコンジャンプ2かなとはおもう。ごく当たり前にドラゴンボール大好き少年だったので、悟空がRPGの世界で操れるというのがもううれしかったし、当時は何人か知らないものがいたとはいえ、ジャンプのキャラがあつかえる、あるいははなすことができるゲームというのは、なにか信じがたいものがあった。ストーリーもよかったんだけど、後半に入ってドラゴンレーダーでドラゴンボールを探せるようになるのも熱かった。問題があるとすればレベルのマックスが16だったくらいか・・・。ぜんぜんつかってないキャラも修行所に放っておくだけでマックスの強さになっちゃってたからな。
ドラゴンボール関連でいうと、なんかカードの星の数でマス目を進んでいくやつもあったな。2つやってたはずだけど、片方はおそらく「強襲!サイヤ人」というのだろう。ピッコロたちが3手に分かれてガーリックジュニアの手下とたたかっていくところとかテンションあがったなあ。
あと本書を読んでそういえば熱心にやっていたなと思い出したのが、「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」である。これもRPGで、いままで忘れていただけあって内容については「おもしろかった」ということ以外なにも覚えていない。唯一覚えていることは、ずっと使えるとおもいこんでいた空気砲が実は限りのある消耗品で、肝心なときに壊れてなくなってしまったことである・・・。


さて、今回この記事を書いたのは、本書に言及はないようなのだが、紹介したいゲームのことを思い出したからである。いちどツイッターではつぶやいたのだが、ブログでは書いていなかったとおもう。「ドラゴンズ・レア」というクソゲーである。子どものころはクソゲーなんてことばなかった(知らなかった)わけなので、ただの難しいゲームという認識だったのだが、オトナになってその概念を知ってから、あれはまさしくクソゲーだったと、言葉を獲得する喜びに打ち震えているところである。その後、ネットを通して、あれが世間的にもクソゲーであるということを知ったのだ。
ひょっとして輸入モノとかなのかな。ストーリー的には、よくわからないのだが、さらわれた姫をブサイクな戦士が救いにいくというようなものであって、正直なんでそれをもっていたのかぜんぜん記憶にない。敵はドラゴンとかこうもりとか、あとなんかゴーストとか、ウルトラマンボールみたいのを投げてくるやつとか、禍々しい連中で、戦士は敵の城に向かうのだが、まず城に入れない。ぜんぜん入れない。門があって、その前に橋がかかっているのだが、ところどころ橋が崩れる仕掛けになっており、そこから下の川みたいなところに落ちると白骨化して死ぬ。ときどき顔を出すへんな蛇みたいなやつに触れたり、吐き出す弾に当たっても白骨化して死ぬ。定期的に飛んでくるこうもりはなぜか当たっても死なないが、どうにか蛇を飛び越えてたどりついた門に触れても白骨化して死ぬ。要はその蛇を倒さないとキラーゲートが開かないわけであるが、武器は投げナイフで、門のところまでいっちゃうとナイフの軌道が蛇をとびこえてしまうので、もたもたしてると蛇に触れるか触れないかのところでまた白骨化して死ぬ。蛇は接近しないと出てこないので、非常にのろまな、操作性の悪いブサイクな騎士を不格好に垂直跳びさせながら橋を進み、蛇が出てきたところで大急ぎで(垂直跳びで)戻って、ナイフが当たる微妙なところに立って倒さないといけないのである。この場面については最高におもしろい動画があるので、以下にそれを紹介しよう。ぜひ投稿者の音声と合わせてごらんいただきたい。
















じっさい僕もこんなふうにブチ切れていたにちがいない。ただ、達人のクリア動画とかを見ると、城の中の記憶もけっこうあるので、ここを乗り切って進んだことが何度かあると見える。最後のドラゴンについては覚えがないから、途中であきらめてしまったんだろう。クソゲーといっても、アマゾンで星の数を少なくするというような消費者的発想からはちょっと遠くて、なぜかその手のゲームには不思議な愛着をもってしまうものであるが、ドラゴンズレアはどうだろう、やりたいかといわれれば、まあやりたいけど、たぶんまたキレるんだろうな。