さて。今回は漫画とゲームの記録。これを書くにあたってブログを読み返すわけだけども、特に漫画にかんしては記事にしていないものも多いみたいで、あんまりあてにならない。これじゃブログの意味がないけど、逆にいえば、ブログはそういう単純な記録には向いてないんじゃないか。ただ単純に読んだ、買ったっていうのを公開するべつのアカウントが、誰も見なくてもいい場所にあってもいいかもしれない。
とにかく思い出せるだけ書いておくと、今年はいろいろ好きな漫画の終わってしまった年だった。アフロ田中、ガンツ、とろける鉄工所、今日のあすかショー、そしてあまねあたためる・・・。亡くなられた佐渡川先生のことを考えると、いまも胸が苦しくなる。が、よけいなことは書かないでおきたい。あまねのファンとして、読者として、作品を通して、佐渡川先生の魂に触れるにとどまりたい。
とろ鉄以外はそれぞれ記事をたてたので、くわしくはくりかえさないが、どれも僕の人生において重要な意味のある作品だった。特にアフロ田中は、青春時代つねに背後で鳴っていたBGMのように生活に密着した作品だった。僕の漫画体験の原風景は、大学時代のサークルの部室にある。それまでドラゴンボールとかその手の、少年時代の超人気漫画以外ほとんど読まずに生きてきたものが、漫画雑誌を通してさまざまな作品に触れるようになれたのも、誰かが買ってきた雑誌が部室の床のあちこちに落ちていたからである。基本的に部室はゴミでできていたが、奥のほうにベンチと2台のテレビ、それにスーファミやらプレステやら、これも誰かが持ち込んだ、廃品にしかみえない、タバコで真っ黒になったゲームが大量においてあった。うちのサークルは女性が別の女子大だったので、特に入ってはいけないというルールはなかったけれども、習慣的に女の子は部室には入ってこなくて、男の子たちの城というおもむきのゴミ屋敷であった。で、僕はゲーマーでもない。ゲームは人並みにやってはいたが、RPGが中心だったから、部室で流行ってる格ゲーとかマリカーとかウィニングイレブンとかそういうのは、ぷよぷよを除くと基本的に参加不可能で、けっきょくのところ講義のあいまに部室の下座でなにをしていたかというと、そのゴミみたいな、何ヶ月も前のスピリッツやらヤンマガやらヤンジャンやらを読んでいたのである。闇金ウシジマくん、アフロ田中、ガンツ、その他いろいろの青年漫画系の作品は、すべてこのときに知ったものである。内田樹は、ひとはまず、ひとから借りるなり、ひとの本棚からかってに借りるなりして、無料で本を読み始める、というようなことをいっていたが、僕にはそういう体験が物心ついたあとにあるので、その文脈が非常によくわかる。いまこれだけ漫画に投資して、仕事でも漫画を見て、趣味でも漫画の読み込みに注力しているのは、あのころの無料の経験があってこそなのである。
ジャンプなどの少年誌は読んでいなかったので、みんなが筋の複雑なハンターハンターのはなしで盛り上がっているときなどは入れなかったが、もう少し少人数、もしくは仲のいい友人とはなしをするときなどは、スピリッツ系が強かったようにおもう。わけてもウシジマと田中である。まあ、その友人たちが僕にはなしを合わせてくれてただけかもしれないけど。
田中の特異な点は、じっさいに作品が発表された時期に合わせて田中が年をとっていくというところである。当初高校生からはじまったこれが、中退し、上京し、さすらう。まるでいっしょに年をとって、社会の新しい面にいっしょにぶつかっていくかのような、そういう感覚が抱けるほとんど唯一の漫画だった。細かいことがどうでもよくなる、そういう、救いさえもらえる稀有のギャグ漫画である。
今年出会った作品でこころに残っているものとなると・・・、なにしろ記事にしていないものが多いので、果たしてその出会いは今年だったのか、ぎりぎり去年だったのか、そういうことが気になりだしてしまい、収拾がつかなくなるが、出版社べつに新刊が出るたび集めているものを列挙すると、まず集英社が暗殺教室、斉木楠雄、ワンピース、ハンター×ハンター、講談社がZUCCA×ZUCA、どうぶつの国、監獄学園、小学館がウシジマ、るみちゃんにかばやし、秋田書店がイカ娘、いきいきごんぼ、フルット、バキどもえ、創面、白泉者からナナとカオル、スクエニがハイスコアガール、どーにゃつ、私がモテないのは・・・、エンターブレインでふうらい姉妹、坂本ですが?、というくらいで、すごくたくさん抜けてる気もするが、まあこんなところだろうか。このなかで比較的新しいものというと、暗殺教室といきいきごんぼ、それに坂本だろう。暗殺教室はたしか2012年の暮れあたりに出て、ぎりぎりその年の「このマンガがすごい!」に引っかからなくて、今回1位になったと、そんな経緯だった気がする。暗殺教室と坂本にかんしては、もう日本中が推薦しているとおもうので、いまさら僕が余計なことを書いて屋上屋を架すこともないだろう。
さて、そのようななかで、この1年に出会ったマンガで一番のおすすめはというと、やはり監獄学園 である。これもやはり、去年は読んでなかったのかというとよくわからないのだが、2012年の同趣旨の記事では触れていないし、読んでいたらそんなことはないとおもうので、やはり年間ベストということでいいとおもう。くわしくは書評を書いているのでそちらを見てもらうとして、ともかく、巻を追うごとにここまでおもしろくなっていくマンガというのもあんまり見たことない。毎回、これ以上おもしろくなりようがない、という新刊が提出されるのだけど、次の巻で絶対それが更新される。もちろん連続した物語だから、どの巻がいちばんおもしろいとかそんなはなしではないのだが、申し訳ないのだが、まさかこの作者がこんなにはなしづくりの上手いかただとはおもいもしなかった。最新刊でいうと、ジョーとゴザルのBL体験学習をあのドジっ娘がのぞき見てしまうところなんて、あんまり上手すぎてふつうに感動してしまったよ。女性キャラの書き分けが非常に優れているということも何度か書いたけど、そのキャラクター、人格というものも、ありがちな属性に全面的に回収されるものではないというところも端的にすごい。裏生徒会があんなふうに崩れていくなんて、ぜんぜん想像できなかった。表生徒会の新キャラクターたちも、キャラクターとビジュアルが因果的に直結したじつに生き生きとしたもので、はー、とにかく上手い。上手いしおもしろい。
それから、今年は、有名で、比較的長い作品を第1巻から読み始めるということもいくつかし始めた。それは、ジョジョであり、花の慶次であり、テニスの王子様であり、ベルサイユのばらである。そんなんだから、けっきょくどれも最後までいかなかった。ジョジョにかんしては、とりあえず第1部と2部は読み終えた。第4部以降はすべて読んでいるので、もっとも人気のある第3部が残ったことになる。
ゲームにかんしては、プレステ3を入手したのが去年の11月くらいだったか。いったいいくつのゲームをやったんだろう。そして、そんなヒマがいったいどこにあったんだろう。じぶんでもよくわからない。基本的にはバイオハザードシリーズと無双で埋め尽くされる。2012年から継続するかたちでバイオハザード6をすみからすみまでやりこみ、5に戻って僕のレベルでできることはすべてやり果たし、いまはリベレーションズをやっている。無双にかんしては、僕は信者なので、やり終えるということはありえない。いつどんなときでも楽しめる自信がある。無双オロチ2を親指にタコができるくらいやりこみ、海賊無双2の出来に狂喜し、東に三國無双7あれば、行って朝までやりこみ、西に無双オロチ2Ultimateあれば、行って無印版のデータを引き継ぎ、退廃的な作業にも中毒性さえ覚えるようになり、ゲーム業界、あるいはエンターテイメントの全領域はどこであれこのようなファンによって成り立っているのだと、なにかすべてを悟りきったような気分になってしまった。次は是非バキ無双の企画をたててもらいたい。そうしたらもう、僕はほかのどんなゲームも必要としなくなるだろう。
バイオハザードは、5も6も僕はたいへん楽しくプレイしたし、なにより二人プレーができるというのがものすごく新鮮で、相方とふたりで休みの日はマーセナリーズのランクSを目指すのが習慣になっていた。が、アマゾンの評価などを見ると、比較的きつめのコメントが多いようである。そういうのを見ると、あるいは僕はバイオハザードの根っからのファンではないのかもしれない、ともおもう。というのは、ナンバーのふられているものでは唯一、第1弾だけクリアしていなくて、たぶんそういうひとたちはあの作品の恐怖の質を想定しているんではないかとおもえるから。たしかに、そういう視点でいうと、6なんかはホラーとかサバイバルっていうより戦争ゲームって感じだし、システムやストーリー云々っていう以前に、バイオじゃないと感じるひとがいても不思議はないかもしれない。僕はどちらもものすごい傑作におもえたけど。
その意味で、いまやってるリベレーションズはあまりにもこわすぎて、これこそ二人プレーでやりたかったのに、なぜなのか、オンラインでしか複数プレーはできないのである。4、5、6と、各ゲームにだいたい1体くらいは、なんというかこう、つるつるした深海魚的な、見た目も攻撃方法もいやらしい感じの、「冗談抜きでこわい」クリーチャーがいたものである。しかしこのリベレーションズでは、ゾンビが出てこないかわりに、もっとも多く出現するウーズというクリーチャーが、すでにこのレベルである。音声は設定で変えられるが、初期設定がなぜか日本語で、それもまた非常に強烈である。というのは、レイチェルウーズのことである。あれはいけない。あれは、いけないよ。はじめてファミコンでマリオをやった少年時代、ダッシュやジャンプなどの動きにあわせてコントローラーを動かして本体に衝撃を与えてしまい、よく泣いたものだが、30歳にもなってそれをやってしまうくらいこわい。コントローラーを斜め上方に動かしたところでジルはそちらに逃げてくれないわけだが、それだけその恐怖がほんものに近いということである。もし5や6が「こわくなかった」という理由でバイオハザードから離れつつある、そんなかたがおられたら、リベレーションズはおすすめかもしれない。それにすごく難しい。もともと難しいゲームだが、特に難しい。いまストーリーはクリアして、ミニゲームというか、マーセナリーズ的なレイドモードをちまちまやってるところだが、これもおそろしい難度で、たぶん最後のゴーストシップをクリアしようとおもったら僕なんかのゲーム技術では半年くらいかかるかもしれない。
その他シムズとかロストプラネット2とかアスラズ・ラースとかジョジョのアレとかいろいろ買ったけど、バイオと無双が忙し過ぎてあんまりやってない。これらは来年にまわそうとおもう。じつはつい最近、知人からWiiもゲットしたのである。ずっとマリオがやりたかったからなのだが、仕事とバイオハザードで手一杯で、まだ一回しかやってない。これも来年のあつかいとしよう。
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