『ハナコ@ラバトリー』秋★枝 | すっぴんマスター

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施川ユウキ原作、秋★枝画の「ハナコ@ラバトリー」ですが、2巻で完結となった。


基本構造としては、理由はじぶんでもわからずトイレにとりついている自称「トイレのハナコさん」が、トイレをめぐるさまざまな物語に触れるというもので、いってみれば短篇もの。しかし完結するにあたり、花子がいかにしてトイレにとりつくことになったのかが判明し、施川ユウキはあとがきで「普通によい話にした」というふうにいっているけど、僕はそのドラマにすっかり感動してしまった。施川ユウキは、独特の世界観を構築してそのなかで内省的に単発でギャグをとばしているといった感じで、これはギャグ漫画ではないわけだけど、施川ユウキでは、まあ「酢めし疑獄」はともかくとして、基本的に、流れている世界観のうえにぽつぽつと開くギャグは、漫画の方法とかジャンルとかいったものではなくて、ストーリー的なもののあらわれのひとつなのかもしれない、などとおもった。


秋★枝さんの絵は、朴訥としていて清潔感があり、非常に好感のもてるもので、不思議な中毒性もあってひきこまれる。といっても、板垣恵介とか荒木飛呂彦みたいに「胸倉をつかんでひきこむ」というものではなくて、ごく自然に、施川ユウキの世界観に馴染んで共生しているとおもう。要するに、とてもかわいい絵です。



おわってしまって残念といえばそうだけど、長大に続く物語というものでもあるまいし、胸のなかに大切に持ち運んで、くりかえし味わうといったふうでしょうか。非常によかったです。




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