今週の範馬刃牙/第145話 | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

第145話/柔軟性




今週号には花山薫のポスターがついている。

バキ史上屈指の名勝負、花山対スペックのワン・シーンだ。つくづく、花山は名勝負製造機だとおもう。幼いバキや克巳とのファイトもすばらしかった。いうまでもなく、先週から移籍・再開された、花山が主人公のバキ外伝『疵面』との連動であります。こちらも毎週感想書くつもりでしたが、展開があまりに突飛で、ものス芸ので、放置してあります。まあ、おいおい。



本編はジャック対ピクルだ。ジャックは噛み千切ったピクルの左耳を彼の顔面に叩きつけた。



「遠い…遠い…


遠い白亜紀の時代(とき)からやってきた


鏡を知らぬ原人ピクルだが――


今手にしている肉片(もの)が――


我が身であることはすぐに認識(わか)った」



やっぱり鏡を知らない設定か…。もちろんこれは、「鏡のようにからだをうつすもの」がなかったという意味でもありましょう。水面とかそういうのはなかったのか。ラカンの鏡像段階とは、茫漠と混ざり合ったロマン・ロランのいう大洋的な世界認識の状態から、鏡に代表されるある手段でもって「私」というフィクションを獲得する段階、というふうに僕は理解しています。そうなるといよいよピクルの自己同一性というものが、また他者という感覚があやしくなってくる。とはいえ、「我が身」といってるからなぁ…。ピクルはどこで「私」を発見したのでしょう?板垣理論では「強さとはわがままを押し通すちから」であるから、白亜紀最強のこの男はどのようなわがままもとおっていたはずです。理論的には。そうなると、快感自我とかも、どういうことになってくるのかな…。フロイトでは、快感をもたらすものにはちがいないが、しかし思い通りにならない、幼児における母親の乳房のようなものが、自我に対し「客体」を成立させ、不統一な大洋的世界からじぶんを分離させる…というようなことだった、はず。そうすると、ちょっとびっくりなのだけど、「最強」ということがなんでも「思い通り」にすることだとしたら、その人物は生涯自我も他者も発見せず、万物がアナログに連続した幼児の大洋的世界認識のまま、「世界とは私のことである」という哲学に達するのではないだろうか…。これって、まるっきりあのひとじゃないか、範馬の。


…これ以上すすむとあたまいたくなってきそうなので、やめます。

気になる人は以下の本を読んでみてください。



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ではピクルはどのようにして「それ=耳」がじぶんのものだと判断したのか。それは無音音だった。闘技場は地下深く、外部の物音はいっさい入ってこない。だから基本的には無音だ。しかし、左右でその無音の鳴り方が異なっているのだ。



「憎悪…


許すまじ…ッッ


決して許すまじッッ


我が身の一部を奪ったこの雄(おとこ)――


断じて許すまじッッ」





ピクルがマジギレだ!!

その顔コワイっす。



対してジャックはまだ「なあ先輩」とかやってる。接近し、そしてアッパーを繰り出す。


だが、「バアン」という異音とともに、ジャックが空振りをする。パンチの音ではない。ジャックは驚いて相手を確認するが、ピクルは動いていないようである。さらに、動いていないはずのピクルの周囲に大量の砂埃が舞い始めている。不可解な状況にジャックは困惑する。だがバキや烈、光成や博士にはどうも見えているようだ。ジャックは近すぎるか、あるいは激しく動いているためにわからないのかもしれない。


続いてジャックは右の廻し蹴りをはなつ。完全にとらえたと、ジャックは確信している。しかしやはりあの音とともに、空を蹴るばかりである。そしてやはりピクルは動いていないようである。放った蹴りの、宙にとめた足の先ほど通過した場所にピクルは立っているのだ。驚いたジャックが「オワッ」ととびのく。彼には状況が理解できない。だがやはり、博士や光成には見えていえるようである。光成などは「無理じゃ…」とか抜かし始めている。


ピクルを包んでいた砂埃が落ち着き始め、相手の状態をよく確認したジャックの脳裏にクエスチョン・マークが点灯する。なにか信じがたいものを目にした様子だ。



ピクル専属の解説者、ペイン博士が言う。



「どうやら我々が目にしているのは…


あの白亜紀(じだい)のピクルのッッ


あの白亜紀(じだい)での闘争法(うごき)だッッ」



つづく。




ピクルにまだ引き出しがありました。


たたかうまえに無料でそれを目撃することのできたバキは、やっぱり主人公ってことか。


ピクルのみせた「うごき」とはなんだろうか。

ピクルはいちおう動いていないようなのだが、烈やバキは見たとか見ないとか言っているし、博士も「うごき」という言い方をしているので、ジャックからは見えない種類の運動であったということなのでしょう。砂埃も舞っているし。とびあがったりだとか微妙に動いて錯覚をおこさせるとかではない気がするなあ。ピクルがきれた直後だし、僕はすぐさまアライjr.と独歩のたたかいを思い出しましたが、そうでもない。



とするとアレかなあ…、タコ踊りとかじゃないかなあ…。

いや、でも「バアン」っていうあの音があるからな。…わからん。



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