今週の範馬刃牙/第143話 | すっぴんマスター

すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

第143話/実感



出遅れたバキが烈とともに東京ドームへとかけつける!徒歩で!!

ふたりとも息があがってるから、そういうことでいいんだろう。しかし、いくらなんでも到着がはやすぎはしないだろうか?


ふたりはジャックが壊して進んだ鉄の扉を目にする。いくつかのドアを超えた先、ふたりは通路いっぱいに散乱した…なんだろうコレ。なんかのクスリだってことは明白だが、とにかく、からっぽのガラスの瓶が無数に散らばっている。



「“ヘンゼルとグレーテルだな“ まるで」



うまいこといってるばあいじゃあ、ない。

ふたりは再び走り出す!

烈がふつうに走っている。

杖型のこの義足をつけてから、正確にはどのくらいたったのかはわからないが、ふつうなら、せいぜい傷口がふさがってきたくらいなんではないだろうか。そのうえバキと同じくらいの速度で走るとは、さすがといわざるえない。これからも闘士としてなんの問題もないんじゃないの?克巳と稽古をしていたときは、ふつうにマッハ拳やってたし。


地下闘技場が見えてきた。ガラス瓶の散乱は最後まで続いている。なかには注射器も見える。


ふたりが到着したのはちょうど、たわみきった弓から放たれる矢のように、ピクルがあの四つんばいの姿勢から「発射」したところだった。やっぱりふたりの到着ははやすぎる。どこに住んでんだバキは。光成と電話していたのはジャックとピクルが死の接吻を交わしていたときで、ジャックの唇が奪われて、えーと、しゃがんでたジャックがあのかっこよすぎるアッパーをきめて、ピクルの顎にびっくりしてと…、えーとそれから、ピクルが四つんばいになって、そんで、「きた」。あのキスや、四つんばいとマックシングのにらみあいでそうとう時間かせがないと…。これだけでは水道橋の改札から全力でダッシュしても、せいぜい東京ドームに入れるかどうかってとこだろう。もしかしてバキは、あの橋の下に住んでいる…?


まあ、どうでもいいんだけど。



とにかく、ピクルのロケット・ダッシュだ。僕はてっきりピクルのこの技を、手足全部をつかって地面をはじき、その爆発力でひとっとびに相手に突撃しているのだとおもっていたが、擬音は「ババババババ」だ。四足の動物が駆けるように、ふつうに走って突撃していただけなんだろうか。絵の感じも妙だ。烈のときなど、このピクルのダッシュは、文字通り背後にロケット・エンジンでも備えているかのような、直線的な表現だった(気がするのだ)が、ここではなにかうねうねしている。どこか、『餓狼伝』でチャック・ルイスに向かっていったときの神山さんみたいだ。速度より粘りのほうが強調されているような印象だ。


閃光とともにジャックとピクルが接触する。が、バキ、烈、光成、博士の四人が次に目にしたのはジャックひとりだった。つまり、だれひとりジャックの動きとピクルの行方を視認できていないということだ。


やや時間をおいて、ジャックの背後の観客席にまでぶっとんでいるピクルが確認された。まるでセルにぶっ飛ばされたミスター・サタンのようだ。ジャックのからだからは「ピシッ」「ピシッ」という奇妙な音が漏れている。マックシングによりぎりぎりまで膨張した筋肉のたてるきしみだろうか。





「剥ぎ取られた顔面…


一目でそれとワカるドーピングのマックス反応…


ゆうに15…イヤ20メートルは跳ばされながら―――

もう動き出しているピクル…


眺めている自分…」




「“ピクル争奪戦“…


誰よりも先んじていると自負していた


次は当然俺がヤルものと


それがどうだ…ッッ


出遅れたことは理解していた


その理解が――


実感へと変化し――

実感は痛みへと変化した…」



そうだぞ~バキ。ほんと、キミ、これを機会にちょっとじぶんをみつめなおしたほうがいいよ。

というか、見つめなおしたり反省したりはいつものことだから、視点をかえて、その「見つめなおし方」や「反省の仕方」を見つめなおしたり反省したほうがいいよ。



だけど、うなだれる主人公の背中を見ていると、いくらなんでもちょっとかわいそうになってくる。考えたらまだ18歳だもんな。いちばん傲慢な年頃でしょう。そろそろ光をあててやってくれ~。



いつのまにか背後まで接近していたジャックがピクルの髪の毛をつかんだ!次回はついにピクルに対して初めての組み技が見られるのだろうか?!



つづく。



ジャックはいったいナニをやったんでしょう?


まあ、ピクルのふっとんだ場所はほとんどジャックの背後、つまりピクルじしんが向かっていた地点の延長にあるので、「サバキ」の要領というか、あるいはジャックなら合気もありうるかな、とにかくそんな感じで、ピクルの力をそのまんま流してしまったんでしょう。



続けてジャックはどうのような攻撃をしかけるか?ピクルの背後をとったのって、ほとんどはじめてじゃないスか?まあ克巳などは、背中どころか寝姿まで捉えていたわけだけど…。


これまでのたたかいでは打撃が中心であって、間接を極めたり、首をしめたりということはまったくなかった。たんじゅんな野性ではありえない、論理的なこれらの技に触れたときピクルはどうするのか?程度はともかくとしても、感じたことのない種類の痛みとなることはまちがいないでしょう。



それから主人公だ。今週は、さすがにちょっとかわいそうだったな…。なんというか、彼くらいになると、ある欠点や失敗を指差して指摘できるひとがほとんどまわりにいなくなっちゃうんじゃないでしょうか…。勇次郎はいまの彼を見てどのようなことばを漏らすのでしょう。



範馬刃牙 16 (16) (少年チャンピオン・コミックス)/板垣 恵介
¥420
Amazon.co.jp


グラップラー刃牙 23 完全版 (23) (少年チャンピオン・コミックス)/板垣 恵介
¥1,050
Amazon.co.jp


グラップラー刃牙 24 完全版 (24) (少年チャンピオン・コミックス)/板垣 恵介
¥1,050
Amazon.co.jp


餓狼伝 22 (22) (イブニングKC)/夢枕 獏
¥540
Amazon.co.jp


バキ外伝疵面-スカーフェイス 4 (4) (チャンピオンREDコミックス)/板垣 恵介
¥580
Amazon.co.jp