■『流浪』金子光晴エッセイ・コレクション 大庭萱朗編 ちくま文庫
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「戦時下日本で反戦詩を書き続け、『抵抗詩人』と呼ばれた金子光晴のベスト・エッセイ集。本書では自伝と、アジア、ヨーロッパ紀行を収める。
幼少時に若い養母に育てられ、早く性に目覚めた青年は、反抗と放蕩を繰り返した後、森三千代と結婚。三千代を巡る三角関係解消のために、夫妻は貧乏旅行に出発、数々の強烈な体験をする。だが、帰ってきた日本こそが『異国』だった
解説 山崎ナオコーラ」
詩人金子光晴エッセイ集、全三巻のうち最初の一冊。以前読んだ『マレー蘭印紀行』と重なっているエピソードもわずかにありました。
まあ、ここでは純粋に紹介と管理人の備忘録にとどめ、多くは語らないことにしましょう…。なんという輝きなんだろう。ただの印刷物が、言葉が、写実的な箇所でも、このような煌めきを放つとは。とにかく、完璧としか言いようのない文章のフロウ感。豊饒な語彙。余計なこととはおもうけど、楽器にたとえるとしたらピアノみたいな感じだ。すべての音のかたちと性格とそれぞれの相性を知りつくしたベテランのピアニストが、適度な緊張感のもとに即興で弾いている感じ。だから、このひとの書いたものは抜粋が難しい。
…ああ、だめだ。そんなでもない。このひとの文章を読んだあとだからよけい、じぶんの文章の拙劣と貧しい語彙が実感されます…。
筆写してみよう。
ただ、これは音楽のベスト版とかアンソロジーとかでもそうなのだけど、あとあとのことをかんがえると、どうせ読むことになるのだから、だったら出典もとの作品を買ったほうがお得なような気はする…。ふと気づくと、ベスト版に入ってる作品はオリジナルですべて持っているなんてことは音楽でもよくあるから。だからまあ…、こういう本は導入っていう位置が正しいのかな?
とかいって現時点では第二集『反骨』買う気まんまんだけど。
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