『THE CHRONICLE』NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
新星堂にて完全限定生産されたニトロのCD+DVD最新シングル。これゲットできた自分、幸運だったんだなぁ。
CDにはニトロの盟友、KASHI DA HANDSOMEプロデュースの『DEAD HEAT』、海外からJAY-Zなどを手掛けるB-MONEYがプロデュースしたシニカルな『ム・ダ・ダ』、そしてここでしか聴けない、ニトロとは非常に相性のいいDJワタライによる『THE CHRONICLE』。
DVDには、ナイキAIR FORCE 1二十五周年を記念して、それをモチーフに作られた『SPECIAL FORCE』のPVと、『THE CHRONICLE』、NITRO CAMP'07のライブ映像が収められています。
物理的な収録内容は軽いけど…悪魔的存在感をはなつ作品。『THE CHRONICLE』は彼らには珍しい、回顧的な曲なのですが、これがもうたまらん。ありがちなポジティブ・ソング(by ZEEBRA)と比較して、彼らのことばが含む重みはすさまじいものがある。ニトロ以外の誰が口にしてもお笑いになってしまうような言葉の連続と、DJワタライの栄光と哀愁に満ちたトラックとの調和が、混沌とした空間からさまざまな契機を経て構築されたこれまでの一本に連なる足跡と、そこからさらに新しく展開していく未来を暗示し、S-WORDが言うように「唯在る事だけ」の現実を見事に表しています。全員すばらしいのだけど、特にDABOのリリックがやばいです。エラそうになって申し訳ないけど、BIG-Z上手くなったなぁ…。
PVもやばい。S-WORD男前だなぁ。DELI男臭っ!ゴア、顔見えないし…。ニトロという「箱」のかっこよさが全開。ニトロのメンバーそれぞれが、自分以外の七人に甘えてないというか、言葉にすればそりゃ当たり前のことでも、いわゆるヒップホップ特有の地元意識、仲間意識よりさらに先にある、ライムスターが「リスペクト」という曲で表現したあの感じが、ひとりひとりのMCネームに伴うすべての要素から感じられる。競争意識、切磋琢磨というのともまたちがう…。それこそ、昨日様式美について書いたように、それぞれがそれぞれの手段で「ニトロ」というなにかにただ向かっていくというか…。彼らのPVのかっこよさは、オシャレ云々以前に、安室奈美恵同様、そういうみずからについての根拠のある自信がもたらすものだと思う。
11月7日に発売が予定されている彼らの3rdも、もう幼いころの誕生日やクリスマスばりに待ち遠しい。待ち遠しすぎてもう、呼吸がめんどくせえ。まばたきが欝陶しい。いったいどんなものができあがるのか、ぜんぜんわからん…。
