ぐうぅっ…。お腹の調子がヤバイぜ。昔に比べると酒をのむ回数ってかなり減ってるんだけど、そのかわり毎回飲み過ぎてこうなる…。飲んだ次の日は、頭も体もほとんど使い物になりません。…ただでさえツカエナイのに。
ジャコ・パストリアスの最大の名演は?と聞かれたら(聞かれることは一生ないだろうけど)僕はたぶんウェザーリポート『8:30』の「ティーン・タウン」をあげると思う。この人に限らずライブ演奏って、自分の吐き出す音を聴いてくれる人が間近にいるからか、やっぱり名演が多い気がする。ジャコも数々のライブアルバムを出していて(スタジオ録音のほうがずっと少ない)、どれもこれもすばらしい。「ティーン・タウン」はジャコの作曲で、初演、というかオリジナルはウェザーの『ヘヴィ・ウェザー』収録のものだけど、むしろこっちの演奏のほうが特殊で、ジャコはだいたいビートとコード進行だけを残して自由に弾きまくるというかたちをとっている。ジャコの「手癖フレーズ」がいっぱいつまっている、という印象の曲だ。
ウェザー脱退以後(時期的には少し重なっているかもしれない)、ジャコはワード・オブ・マウスというビッグバンドを結成(?)する。ウェザーやソロではジャコのベースプレイヤーとしての力量を見せつけていたが、まあ簡単にいえばこっちは作曲家やアレンジャーとしてのジャコだろう。この形態でも名演はいっぱいあるし、名曲だらけなんだけど、僕はやっぱりジャコ単体の、シンプルなベースが好きなので(もちろんこれも別個に考えるものではなく、同じジャコという世界に含まれるものなのだけど)、ウェザーやソロアルバム以外では僕はビレリ・ラグレーンとの演奏が好きだ。晩年のジャコはアルコールとドラッグに蝕まれ、「ジャコ」という天才ミュージシャンの括りに自ら圧迫され、破滅的に残り時間を食っていたが、そのころにありながらビレリと残した演奏の数々は最盛期の輝きを取り戻しており、これにドラムスをいれたトリオでやっているのだけどとても三人で演奏しているとは思えないくらい厚みのあるサウンドがきかれ、僕は大好
きです。
ジャコが天才であったことと、破滅型の才能にありがちな人生の崩壊というのは、僕は無関係だと思っている。僕はただただ悲しい。悲しいというか虚しい。さっきも書いたけど、ジャコは完全に自分の「天才+奇行」という、世間が抱くイメージに締め付けられていたと僕は思う。ジャコは、酔っ払ってバーに乱入したところを、この男がどれだけ偉大なミュージシャンなのか、全然知らない用心棒に殴り殺された。ここには哀愁なんかない。ただただカッコ悪いし、虚しい。『8:30』の裏ジャケットを見るたび、僕はそんなことを思う。