tsucchie stresses. -18ページ目

時速12キロの盲目ランナー

粛々と準備を進め
着々と結果を出し
大好きな酒を2週間絶ち
脂質をほとんど口にせず
ストイックに仕上げた甲斐あって
気温3.2℃
風速6 M/Sの
悪条件でも合格点をあげたい結果が出せた
昨日の大阪国際マラソンのハーフの部。


目標を自らで立て
その為だけに
直向にただひたすら
地味に進む。
苦しい時ほど
足を止めたい時ほど
自らの弱さを発見して己と向き合う。

その敏感な部分を
完全に網羅したからこそ
納得がいった訳でもある。


自らを褒め称える事は
よっぽどのことでないと無いが
今回は褒めてやりたいと思う。


タイトルの件。

目が見えないランナーと
途中数キロを共に走った。

その全盲のランナーと供に走ったキッカケは
『キロ5分ペース』
そんな声が聞こえたから。

時計が見れないから
逐一 目の見える伴走者が
声に出して速度を確認しながら走る。


有難くも
僕にとってもそれは
基準のペースである。


ペースメイクは自分でできる。
じゃぁ
なんで一緒になって走ったんか?
今となっては全く解らない物語・・・・。

だけれど忘れないうちに
また回想したい時に
いつでも戻ってこられるように
綴っておく。


全盲のランナーは
目の見える人が
ランナーの手と自らの手を紐で
括り引っ張って走る。

地面状態やコースが解らないから
危険予測やナビったりしてるんだろうと思う。


そんな彼らに
魅せられて
そんなシーンに出くわすなんて
予想してなかったから
何かに時間を費やすとか
目的を持つとか
そんなたった一つの事が
ヒトをこうも輝かせるなんて思いもしなかった。


彼は、沿道から
知り合いの人であろう方々に声を掛けられると
笑顔で手を振る。

『今のナニナニさん?』って
伴走する人に確認する。

視覚がなくても誰が自分に
声を掛けてくれたのかが解る。


今の自分がどんな笑顔をしてるか?
知る由のない純朴なその笑顔は
ほんとに素敵だと思えた。


時は思春期で僕のこと
オカンに
『えー。明日の授業参観なんか
 来んでええって・・・』とか

恥ずかしさ半分で
思春期に言ってた自分が恥ずかしい。

来てても
知らんプリとかしてたなぁ・・・・。


今現在でも
ノリで名刺交換したヒトは
顔も名前も覚えてないとか
沢山居てるな・・・とか。


嗚呼。がんばれ自分。






鍛え抜かれた極太の大腿部と
脹脛(ふくらはぎ)
クタっとしたランニングシューズからは
日々の鍛錬が見受けれる。

隣で走ってる伴走者は
同じくらいの距離を
くそ暑い日も
雨も風も
ご機嫌も不機嫌も
彼と供に走ってきたんだと。


盲目のランナーが目的を達成する為に
隣の伴走してる人も
同じくらいに時間を費やしたんだなぁ・・って。


懐が深いなぁ。
ヤラレたなぁ。
それが、彼にとっても喜びなんだって。




伴走する人がランナーに伝える。
『100メートル先から上り坂400メートルほど』
とか
『チェックポイントだから
 20メートル先はゴムの地面で若干の段差』
とか。


今まで
ちょっとした段差で
つまずいたりしたのかなぁ?
曲がる時は
ドレくらいの半径を描いて回るのか?


何気ない言葉一つ一つが
失敗と成功を重ねて
今を構築し
発してる言葉なんやなぁ・・・・。



参考までに
時速12キロで
しっかり喋りながら
そうそう走れるもんじゃない。


仕事が速く終わったからか
待ち合わせまで
1時間半の時間を持て余して
シレっと風俗行ってヌいてから
僕と飲み始めるアンチャンや
オジサマと遊んで帰る時は
タクシー代3万貰うまでスネる
ツメの長い
爺ぃ殺しのネェチャンにでも
なかなか出来ない芸当です。


関係ないか。(実話)




膝にはバンドエイドが貼ってある。

全盲というハンデだからこそ
幾度と無く転倒し
それでも起き上がって
走り始めたんだんだと。


それでも彼は
笑顔で手を振り
荒っぽい息使いで
只管ゴールを目指す。

2人で励ましながら
互いの手首を結ぶ紐が
互いの絆であるが如く
ゴールすることは
互いの目的だと
一歩また一歩と
地面を蹴り上げて進んでいく。


オッサンの僕。
疲労の境地でもあったから
感情の栓が開いてしもて
その出来事を見て
19キロ地点で一回泣きました。

レース後
まるでドッグフードと
生肉をカッ喰らう大型犬の様に
夢中で焼肉とご飯とビールを
口に入れた後
空腹と脂質不足が解消したから
その話をして
思い出して
ジャージ姿で
また泣きました。



偽善を言うつもりなんて
ほんまに全く無いけれど
名前も何もしらない
彼らの姿は
僕には勿体無いくらい
エエ風を入れてもらえた。



目的は同じとて
生き方の違う2人。

立場の違う2人を
引き合わすココロ。

互いにとっての相手の存在

信頼と絆・・・・。

あかん。
男同士の
この手の熱い物語には
いつまで経っても弱い。





そうこう考えてはいたけれど
ラスト一キロで
思いっきりスパート掛けて
あっという間に
僕を抜き去り
見えなくなりました。


散々言葉で
エエ事書いたは良いが
その時は
『あのオッサン・・・・』って
舌打ちしながら
ココロの中でチョット思ったとか。

(笑)


オレ。ちっせぇ・・・。
もしくはどうでも良い
重症の負けずキライ。




※次回は『改革をする男』について書こうと思います。