
小児歯科助手(パート)のつぶりんです
8週で心拍停止で稽留流産
色々あるけどポジティブ妊活戦士です
続きです。
局所麻酔での処置はちょっと怖いけど採卵も移植も大して痛くなかったし、きっと大丈夫。
手術室に通されました。あぁ、ここで移植したんだ。あの時は平和で幸せな気持ちだったのに今は…。それまで平気だったのに、手術台に乗ったら急に色々込み上げてきました。
移植の時は画面をずっと見ていたけど、今日は見るものはないのでずっと目を閉じていました。
ありがとう
赤ちゃんに心の中で言いました。心拍があった頃はよく話しかけていたけど、この1週間は何も話すことはありませんでした。だってもう死んじゃっているんだしって、あまり感傷的にならないようにしていたのかも。
でもこの時、本当にありがとうという気持ちが沸きました。
妊娠できる身体になっていることが分かった。短かったけどママになれるという幸福感を味わえた。ありがとうしかない。赤ちゃんがお腹から出る前にちゃんと伝えられて良かった。
目を閉じているのに涙が勝手につーーーと落ちてくる。
看護師さんが気付いてティッシュで拭いてくれました。その優しさがまた辛い。気付かないでほしかった。
カチャカチャと準備がされていきます。
局所麻酔はやっぱり痛いけど耐えられる痛さ。麻酔自体はすぐに終わります。しばらくすると、舌がしびれてきて、気が遠くなる感じがしたので看護師さんに伝えました。特にこれは異常ではないそうです。採卵の局所麻酔時はこんなことなかったけど空腹で低血圧気味だったからかな。
その後が思っていたよりきつかった
管を入れていくっぽいんですが、これが痛い。すぐ終わるのかと思ったら、意外に終わらない。
何度か勢いよく吸い取る音がしましたが、入らなかったようで、管がさらに奥に入ったり角度が変わったりで痛くて体に力が入る。深く深呼吸をしたりうなったり…思わず「まだですか…」って聞いてしまった( ̄◇ ̄;)先生からはごめんなさいね〜と何度も言われました。
吸い取り4、5回目ほどでようやく終えました。
あぁ、痛かった。。これ、静寂麻酔案件じゃない?( ; ; )手術室に20分くらいいたでしょうか。
不妊治療における痛み勝手にランキング☟
1.流産処置(局所麻酔)
2.卵管造影検査
3.子宮鏡検査・手術←静寂麻酔は楽ちんだった
4.子宮内膜炎検査←一瞬で終わるけどその時が痛い
5.採卵
6.移植.人工授精
※かかった時間に比例する
終わってから院長先生に「取りづらかったですか?」と尋ねたら「曲がったところにあったからそれでちょっとかかりました💦奥の方は麻酔があまり効いていなかったみたいで痛かったですね。でも綺麗に取り除いていますよ」と言われました。勿論スムーズにいく人もいるでしょうが、私は違ったようでした。
その後はベットで1時間ほどゆっくりさせてもらいました。生理痛のひどい時の痛みがしてロキソニンを飲み、15分ほどで効いてきて、全身の力も抜けて深い眠りに入ろうとしました。もうお腹にはいないのか…
「自然の循環の中で戻っていった」
「戦争や争いではない、この地や自然を恨んだり憎んだりしないでほしい」
村上春樹の小説の一節です。たまたまこのフレーズが流産手術の帰路の車内で読んでいたら出てきました。
これは息子を海の事故で亡くし、その海に母親が訪れた際に、そこで生活をしている人物が母親に言った言葉です。
彼は自然の循環の中で戻っていった。お願いだからこの海をこの自然を憎まないで
自分に重ねてしまい、ストンとした。
我が子は地上で生きられるほどの寿命を持ち合わせていなかった。自然の循環の中で戻っていった。自分を責めることもこの不運を恨むことも悲観することもない。これが自然の摂理。自然の循環。
物は考えよう。
状況は同じでも考え方一つで自分が苦しくもなるし、そうでもなくなる。
こうして無事に処置は終えました。
そして午後休をとってくれた夫と昼過ぎに合流して気分転換のお出掛けをしました✨この日は帰宅が23時に術後、身体が重くて顔色が冴えない私に何度も「やっぱり帰る?」と夫に言われたけど「嫌だ、行く」と答えやりたいことやってきました。
続きます。
流産手術のお会計は
15,640円 でした。