という考え方と
そして、
ポールサミュエルソンは、比較優位を「弁護士と秘書」の例で以下のように説明している。
有能な弁護士Aは、弁護士の仕事だけでなく、タイプを打つ仕事も得意だったとする。秘書は、弁護士・タイプの仕事において、弁護士Aより不得意である。更に、秘書はタイプはそこそこできるが弁護士の仕事はほとんどできない。しかし相対的な比較として各自の弁護士の仕事の能力を基準にすれば、秘書のタイピング能力は弁護士Aより優位であると見ることができる。このような場合、弁護士Aは弁護士の仕事に特化し、秘書にタイプの仕事を任せる。それが、弁護士・タイプの仕事が最も効率よくできるからである。
弁護士がタイプを打つと、弁護士報酬という機会費用を捨てることになる。弁護士がタイプを打つのは、恐ろしい機会費用がかかっていることになる。 秘書がタイプを打っても、機会費用は驚くほど低い。
定年退職者が、午後に映画を見る機会費用は非常に低いが、カルロス・ゴーンCEOが、1時間の映画を見る機会費用は、驚くほど高い。彼が秘書のように、お茶くみの仕事をすれば、彼が出すコーヒーは何十万円という機会費用のかかるコーヒーとなる。
(中略)
無駄な事をしない=何がトクかを常に考える(時間でも費用でも)ことが、「比較優位」を実践していることになる。
(引用終わり)
次に、機会費用は、
複数の選択肢が目の前にあったとして、同じ時間をかけた時にでる利益の差です。
例えば、駆け出しのテレビタレントは、
テレビの3時間拘束のギャラが3万円だとします。
同じ日の同じ時間帯で、15分の出演で
企業のパーティでひとネタやると10万円のご祝儀を貰えるとします。
すると、この場合の機会費用は、単純計算すると
1時間あたり1万円のテレビのギャラと、
1時間あたり40万円のパーティのギャラですから、
39万円となります。
ただし、テレビに出ることにより認知は高まり、営業の依頼が増えるでしょうし、実は地方への移動なので、往復5時間かかっているとするならば単純にステージの時間だけではないよね?ということになったりもします。
本当はその辺も含めて計算して機会費用が算出されます。
そうなると、どうでしょう?
勉強した場合と、今楽しいことをした場合の機会費用はどうなるんだろう?
そういうのを親子で計算してみると興味深い経験となるかもしれません。(ちなみに、それこそ、人の得意不得意によって随分と計算結果が変わるはずです)
ちなみに、最近では、
と
がとても興味深く、ここでの経験は、
とにかく機会費用という観点でめちゃくちゃ効率が良いと思っています。
なかなか衝撃的な体験が毎日起こっていて、21世紀のこれから先を日常的な観点から知ることができる場です。
部活で汗を流したり、バイトをして小銭を稼ぐなら、こういうところで機会費用を体感し、自分にとって何をすることが比較優位になることなのか、そういうのを実感したらどうかなと思います。
なんにせよ、今の子どもたちは、幼稚園の時と高校生の時で、職業観がほとんど変わらないと言われています。(なりたい職業ランキングがほぼ変わらない上に、自分の生活で見聞きしている職業しかしらない)
そういう意味では、とりあえずオンラインの中でさまざまな職業の人と触れ合えることが良いですね。
ちなみに、僕もよくオンラインサロンをやらないのか、やりましょうと言われることが多いのですが、ぶっちゃけ、塾ってオフラインサロンだし、会社ってまさにオフラインサロンなので、それなりに社員さんがいたり、卒塾生も含めてかなりの人数の塾生がいるとそれはもう完全に「サロン」なので、わざわざオンラインサロンを取材してまであまり知らない人たちと交流する意味はないのでは?という風に考えています。
何にせよ、最近、妻が第二子のために搾乳したり病院に通ったりしているので、僕が長女と一緒にいることが多いのですが、娘との時間は、「プライスレス」ですね。
この時期の娘と一緒に過ごす時間こそが僕にとっての機会費用を考える上で、かなり強めに押さえておきたいところです。
写真はほのぼのとしておりますが、実は娘が修行僧のように黙々と投げ続けまして、100投してました。(大袈裟ではなく本当に100投)
あと、教え子であり、その後、塾の先生として東京で活躍してくれている末吉先生から出産祝いを貰いました。大人になったなーと感慨深いです。