素晴らしいご本を御恵投いただきました。
「女子高生社長 経営を学ぶ」
です。
「深イイ話」や「サンジャポ」などで一躍話題の彼女。
お会いしてみたいと思いながら、まだ一度もお会いしたことがなく、もちろんお父様との面識もなく、編集者の方も存じ上げておりません。
ツイッターでフォローさせていただいていて、その言葉の瑞々しさと人間力に感嘆する日々でした。
ほとんど予備知識がない中で先入観なしに読ませてもらいました。(そして、驚いたことに、読んだあともバッグに入れて持ち歩いています 笑 )
まず、タイトルを見て、「この本の想定読者は誰なんだろう?」と疑問に思いました。
女子高生?
経営を学びたい人?
起業したい人?
なんにせよ、僕自身、起業して10年ほどが経過しました。
だから、起業や経営が甘いものではないのを自分なりに骨身にしみています。
よく、起業したいという教え子にいう話があります。
「君は今日1日で、10万円を売り上げることはできるかい?」
10万円って結構ハードル高いです。
アルバイトを丸一日やっても難しい。
何か、自分の特殊技能を使って教えるとかサービスをするにしても、10万円を払ってもらうのは難しい。
「ちゃんと考えてみたことなかったですけど、めっちゃくちゃ難しいですね」
「そうだよね。それをさ、毎日欠かさず1ヶ月継続するといくら?」
「300万。すごい」
「で、それを1年継続すると?」
「3600万」
「これが年商3600万ってこと。
「もちろん、「1日も休みがない」し、さらにこれを「一生やり続ける」ってことが必要になるんだよね。
起業するってそういうことだよ。
ちなみに、僕はこれを「大変だ」とは思わない。
むしろ、「すげー、かっこいいー!おもしろそう!」って思う。
少なくとも、「福利厚生がよくて、休みも100日以上あって、手当もいっぱいついて、有給休暇もたくさんある」という職探しをするよりも、ロマンを感じる (笑)
バカなんだと思う(笑)
昔、ボクシングの畑山選手がテレビ番組で、30分の試合で一億円のファイトマネーをもらったみたいな話の中で、「めっちゃええやん!」みたいなことを司会者に言われた時に、
「僕はみんなが高校生でカラオケ行ったりデートしてた時に、サンドバッグ叩いてたんですよ。死ぬほど走ってたし、殴られたんです」
と言っていて、めちゃかっこいいと思った。
アリとキリギリスってこういうことなんやなって。
みんなが周囲に流されて、楽している時に、歯を食いしばってでも自分や周りを信じて一所懸命頑張るみたいなのが楽しくて、いろんな苦しい思いをしながらでも、何かを達成したいとやり続けて、
しかも、「常に成果を出し続けないといけない」というのが「楽しい」と思えるドMには最高な仕事だと思うよ。」
という話をします。
ちなみに、僕は「起業したいなー、どうしたらいいんやろ」と思って、とりあえず区役所に行って、「どうやったら社長になれますか?」と総合受付のお姉さんにいってめちゃくちゃ困惑されたのを未だに覚えています(笑)
で、この本ですが、
簡単に言うと、「鷹の爪」で有名な株式会社DLEや、株式会社東京ガールズコレクションの代表取締役であるお父さんと、中学生で起業した娘の対談形式になっています。(中学生で起業て!この時点で凄すぎます)
お互いがインタビューしている感じですね。
「なんで起業したの?」
「どういうのが大変だった?」
みたいなのを聞き合っています。
僕が注目したのは、「親子の距離感」ですね。
理想的だなと思いました。
ソクラテスは弟子に、「産婆術」(問答法)といわれる形で指導をしていきました。
(ちなみに、僕たち坪田塾の指導の理想形です)
それによって、自分の考えを整理したり、何がわかっていて何がわかっていないのかを促すんですね。
親御さんは得てして、「ああしろ」「こうしろ」「こうするべき」と子どもに対してなりがちです。
しかし、椎木さんはそうじゃない。
「へー? そうなの? めっちゃ面白いじゃん、それ」
みたいな、友達のようなフランクさで、しかし、とても温かく見守っている。
これまで1300人以上の子どもたちを子別指導してきて思うのは、
多くの親御さんが、「娘さんを遠くにやりたくない」「娘さんにリスクを取らせたくない」という接し方なんですね。
「こいつは東京の大学に行きたいなんていってますけど、女なんだから、地元の大学で十分」
みたいな言い方をされるかたはとても多いのです。
私も、娘を持つ父として、「そこまで頑張らなくてもいいんじゃない?」となるのは心情的によくわかるんです。
里佳さんのように行動的な娘さんだと、心配でたまらない!!!(笑)となってもおかしくない。
そして距離を詰めすぎて、嫌われる(笑)
まぁ、これが「テンプレート」みたいなものです。
でも、椎木隆太社長はそうじゃない。
見事なまでの接し方をされているんですね。現代のソクラテス。
里佳社長がこれまたすごい。
そんなお父さんを「ライバル視」してますからね(笑)
ちなみに、今までにいろんな方からご本を御恵投いただきました。
ほとんどのケースが、ただ、本とプレスリリースが入った封筒が送られてくるだけです。
(個人的にはこれが信じられない。。。。。。)
あったこともない人から、いきなり本が送られてくるって怖くないですか?
せめて一筆書くとかね、それって常識じゃないのかな?と思うのですよ。
会社でファックス送るときですら「送付状」つけるでしょう?って。
ちなみに、椎木里佳社長からいただいたご本には、直筆の温かい心のこもったお手紙と名刺が入っていました。
さらにちなみにですが、先日賞を取られた吉田羊さんにお花を贈ったら、
くすりと笑える内容の直筆のお礼状をいただきました。
結局、活躍している方ってそういうことだよね!と思わされます。
というわけで、このご本、
おすすめなのは「お父さん」「お母さん」に読んでもらいたいです。
もちろん、「中高生」で将来どうしていいかわからない!
っていう人にもおすすめ。
そして、「経営者」も、絶対元気をもらえます。
読み終わった後に、清々しい気持ちになり、「よし!今日も頑張るぞ!」って思えます。
ぜひ、ご一読ください。
女子高生社長、経営を学ぶ [ 椎木里佳 ]
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