苕野(くさの)神社

 

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました

苕野神社の社殿は津波で流失し、

当時の宮司さんも犠牲になりました

 

震災から13年後の今年2024年

苕野神社は再建されて

元の4体の狛犬のうち

2体が境内に奉納されました

 

大小2体の狛犬のうち

大きいほうの狛犬は

祖父・野田平業が彫った狛犬です

 

 

堤防のすぐ前に、ポツンと神社が見えます

この辺りは2011年の津波で、全て流された場所です

 

今年2024年に苕野(くさの)神社は再建され、

2月には伝統行事の安波祭りが行われました

 

(引用:震災遺構請戸小学校の展示より)

 

立派な白い鳥居

青空に白が映えて、本当に眩しく美しい乙女のトキメキ

 

吉報を知って居ても立っても居られず

浪江町まで車を走らせました

 

鳥居の扁額は、元の境内にあったものです

 

こちらの社号標も、元の境内にありました

 

木の温もりが温かい社殿です

石砂利は海を表しているのでしょうか

キレイなエメラルドグリーンの石です

 

新しい狛犬さん、ファイト!

 

そして境内の隅の方に

親子と思えるような大小の狛犬!

 

こちらの被災狛犬が

私のおじいちゃん、野田平業が彫った狛犬です

私が生まれた時には、祖父は既に仕事を引退しており、絵を教えてくれる優しいおじいちゃんでした

 

被災した狛犬は津波で流されて、発見後しばらくの間は墓地に仮置きされていました

 

福島では多くの狛犬が被災しましたが、再び境内に残ることは少なく、

その多くは破棄される運命でした

 

ところが苕野神社は、あえて被災した狛犬を残す決断をしてくださいました

孫としてこんなに嬉しいことはありません🍀

 

 

◆◆2019年に浪江町請戸を訪ねたときの記事です下矢印

 

 

祖父の狛犬が津波から帰ったのは奇跡

境内に復活したのも奇跡

奇跡の積み重ねで、孫としては感謝しかありません

 

右から

白河町字横町之住 彫刻師 野田平業作

 

祖父は、石工ではなく彫刻師と刻むことが多かったようです

 

小さい方の狛犬さんは

祖父の狛犬と似ていますが

大和田吉治さんという石工さん作です

 

こちらも津波から復活した石碑

裏には当時の寄付者のお名前が彫られています

 


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わざわざ来てくださった氏子総代さん
震災と復興、神社再建のお話を聞かせてくださいました

 

請戸漁港市場は2020年に再開しました

 

どうかこの先もずっと穏やかな海であります様にお願い

 

 

2024年6月15日参拝

 

 

苕野(くさの)神社

所在地  福島県双葉郡浪江町請戸字東向38

ご祭神  闇淤加美神(くらおかみ)

     五十猛神(いそたける)

               大屋津姫命(おおやつひめ)

     抓津姫命(つまつひめ)