有価証券報告書とは?
事業年度ごとに、企業が自ら企業の情報や経営状況について外部へ開示する資料。金融商品取引法の規定に基づき内閣総理大臣に提出され、金融庁の「EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)」等で開示される。
上場会社などは、投資家や企業の利害関係者が十分な判断材料を得られるように、事業年度終了後3ヶ月以内にこの報告書を提出することが義務づけられている。
報告書には、企業の概況、事業の状況、設備の状況、経理の状況(財務諸表を含む)等が記載されるが、特に財務諸表は間違いや虚偽記載があると多大な影響が出るので、公認会計士または監査法人の監査が義務づけられている。(日本公認会計士協会のホームページより抜粋)
来年から新ニーサが始まることで、
高配当株が人気を集めています。
高配当株(その多くは割安株)の魅力は
配当が高額だけでなく自社株買いを実施している会社が多く
自社株買いにより株価の上昇を期待できる会社が多いことです。
高額な配当を出すことができる会社は、
事業内容が安定して多額の設備投資や研究開発費等を使わないため
高配当などの株主還元ができる反面
将来の成長が少ない会社が多い傾向があります。
株主に還元する配当や自社株買いは、
会社法で財源規制があります。
通常、知らない会社に投資するので業績は予想することは難しいですが、
有価証券報告書を読み込むと
業務内容を知ることができ、
財務面では来年も自社株買いができる会社かどうか、
減配はないだろうか等ある程度、予想することはできます。
有価証券報告書は会社法や簿記の知識があると分かりやすい内容です。
例えば、有利子負債の額や支払利息、
社債で資金調達しているのか金融機関での借入かの違いで
利上げの影響を予想することができます。
今年から話題になっているPBR1倍以下の会社について
実質的な解散価値はどれだけあるのかということが、
所有している現預金や売掛金、有価証券等により
本当の価値を予想することができます。