キョンが千葉県で生息域を広げています。

茨城県の石岡市などでも目撃例が出始めて

おり、話題になっています。

鳴き声が、人が「ギャー!!!」と悲鳴を

あげているような声らしいですね。

 

こんにちは。ただの地理好きです。

 

キョンやクマなどの野生動物による

農作物や人への被害のニュースを目にする機会

が増えました。イノシシなどによる農作物への

被害も以前からずっと続いています。

 

そういった情報を見聞きする中で

日本にいる野生動物の生息域に興味をもった

ので今回ちょっと調べていきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

 

【キョン】中国・台湾原産のシカに似た動物

特定外来生物

(農作物や家の庭の草花を食べてしまい

被害を与える)

 

千葉県勝浦市にあったレジャー施設が閉園、

そこから逃げ出して野生化してしまった

ようです。その後、急激に生息域を広げ

房総半島一帯がほぼ生息域となっています。

 

千葉県北東部や北西部にも進出している

ようです。北東部では成田市、北西部では

柏市や野田市・我孫子市という

東京や埼玉に近い地域でも

目撃例があるようで、さらに、そこで

とどまらずに現在は茨城県まで・・・。

定住・繁殖までは至っていない

とのことですが・・・?

 

茨城県の筑波山にあるカメラにキョンが

映っていたそうです。茨城県の中央部まで

すでに進出しているとなると、今後さらに

生息域が拡大してしまいそうです。

 

千葉県と茨城県の間には広い川幅がある

利根川が流れています。がしかし、それでも

自然の防波堤とはならずに茨城県にまで、

とは野生動物の行動力は凄まじいです。

 

キョンが生息している地域は他にないのか?

というと伊豆大島でも野生化し

大繁殖しているとのこと。

地元の方は獣害に苦労され、東京都も駆除に

力を入れているそうです。

伊豆大島から伊豆半島までは最短20km

ほどかな?さすがに伊豆大島から海を泳いで

静岡県までやってくることはない

と思いますが・・・。

 

 

【クマ】ヒグマ/ツキノワグマ

クマが人家のある場所や住宅地に出没し

人に危害を加えることが近年多発しています。

 

日本には、ヒグマとツキノワグマが

生息しています。

 

ヒグマは北海道にのみ生息しています。

では、ヒグマが本州に渡ってくる可能性は?

⇒津軽海峡を泳いで青森県に渡ってくる

 可能性については、相当低いそうです。

 

ヒグマは泳ぐ能力が高く、距離としては

十分に泳げる距離だそうです。

津軽海峡の最も狭い部分は20kmほど。

 

実際、北海道の利尻島では、北海道本土

から50kmもの距離を泳ぎ、ヒグマが

上陸しています。利尻島には、ヒグマは

生息していないのでメスがいなかったため

また海を泳いで北海道本土に戻っていった

そうです。(すごすぎる。)

 

しかし、そんなヒグマの泳力をもってしても

津軽海峡は潮の流れが速いので、泳いで渡れる

可能性は非常に低いそうです。

 

ツキノワグマは、本州の北は青森から

西は本州の最西端の県である山口県まで

生息しています。

 

四国には、四国山地の剣山周辺にごくわずかの

生息が確認されているようです。

 

九州にはかつては、ツキノワグマが生息して

いましたが現在は絶滅したと考えられています。

(人工林が多く、餌が十分でないことや

山地が連続していないため、クマのように

生息域が広大な動物には適さない等の可能性が

あるそうです。)

近年でも目撃談はあるようですが、ほかの動物を

見間違えた可能性が高いそうです。

 

さて、話を本州に戻しますが、例外の地域が

あります。ツキノワグマが生息していない県、

それが冒頭で登場したキョンが大繁殖している

千葉県です。

※茨城県も20年ほど前には生息して

 いませんでしたが、近年は出没していて

 生息も確認されているようです。

※大阪府は生息地域ではないようですが、

 兵庫や京都から越境して、クマの出没自体は

 確認されています。

※千葉県でもクマらしき動物をみかけたという

 目撃談はあるようです。あくまで熊らしき

 動物ということですが・・・。

 千葉県でクマが出没したら大事件。

 

千葉県にクマがいない理由は、地形的な理由に

よるものです。まず、千葉県は海と川に囲まれて

いて陸地で他の都道府県とつながっていません。

橋でつながっているのみです。

(千葉県は島じゃないのか?というネタ的な

話もあったりします。)

 

ただ、先ほどのクマの泳力を考えれば

川を超えるのは十分に可能です。

現にキョンは超えてますし。

 

それ以上に、千葉県には房総半島に山地が

ありますが、そこにたどり着くまでに

人里や都市部を何十kmも通らないと

山地にたどり着けないことが大きいです。

(キョンなどの比較的小型の動物ならまだしも

クマとなると、それは不可能に近い。)

 

関東山地や丹沢山地、茨城県北部の阿武隈高地

や八溝山地や久慈山地からも相当な距離が

あるため、房総半島の山地にたどり着くことは

まずあり得ないという見解が大半ですが。

これがあったらとんでもない事態です。

(丹沢山地とつながっている伊豆半島あたり

または茨城県北部から海を泳いできた

ということになります。あるいは、

関東平野の人が住む地域を相当な

長距離移動してきたか、ということに

なりますので。)

 

とここまで、「キョン」と「クマ」の生息域を

調べてきました。

次回は、他の野生動物について調べていく

予定です。よろしくお願いします。