こんにちは。ただの地理好きです。

今回は前回に引き続き、日本各地の

橋で渡ることができる島々をご紹介

していきます。

 

海って、恐怖感があるんですよね。

大地に2本足をつけていないと不安

というか。だから、橋で島に渡れるのって

かなり安心感があります。

 

瀬戸内海そして九州の島々を

今回はみていきたいと思います。

それでは、よろしくお願いします。

 

 

【安芸灘とびしま海道】

広島県呉市⇒愛媛県今治市

安芸灘とびしま海道は、8つの島を7つの橋

でつないだ道路の総称です。そのルートは

本州の広島県呉市⇒安芸灘大橋⇒

下蒲刈(しもかまがり)島⇒蒲刈大橋⇒

上蒲刈(かみかまがり)島⇒豊島大橋⇒豊島

⇒豊浜大橋⇒大崎下島⇒平羅(へいら)橋⇒

平羅島(無人島)⇒中の瀬戸大橋

⇒中ノ島(無人島)⇒岡村大橋⇒

岡村島(※岡村島のみ愛媛県今治市所属)

と文字で表すと、なかなかの長さです。

(実際の距離も長いですが。)

安芸灘大橋は有料です。

 

岡村島からは、他の島や四国本土には

つながっていませんので、帰りは

呉まで戻る必要があります。

 

この先、他の島とつなげる計画はないのかな?

と思って調べてみると、やはり今治市の大三島

まで架橋する計画があるようです。

そうすると、本州四国連絡橋の1つである

「しまなみ海道」(尾道~今治ルート)と

つながりますので、利便性が高まりますね。

 

安芸灘とびしま海道の島々は、江戸時代に

風待ち・潮待ちのための海上交通の要所として

栄えました。

下蒲刈島の三之瀬地区には、海の関所が置かれ

大名や公家が宿泊する本陣がありました。

また大崎下島の御手洗(みたらい)地区も

歴史的な建造物が多く残っていて

歴史を感じることができる場所です。

 

 

【長崎県松浦市鷹島】

鷹島は歴史の舞台として有名かもしれません。

鷹島は元寇(弘安の役)での激戦地。

鷹島の元軍に対して日本軍が鷹島掃蕩戦を

仕掛けて元軍を壊滅に追い込んだ場所です。

元寇の史跡も数多く残っています。

 

鷹島肥前大橋で佐賀県唐津市と結ばれていて

車はもちろん、広い歩道もあるため

徒歩でも渡れます。

 

道の駅や海水浴場、さらには島の一番北の

半島部の風光明媚な場所に

「鷹島モンゴル村」があったり

観光にも適した場所になっています。

”アジフライの聖地”となっていて

アジフライバーガーは絶品のようです。

 

 

【長崎県佐世保市九十九島(くじゅくしま)

の前島・とう泊島】

九十九島は、リアス海岸と大小208の

島々からなる、とても風光明媚な場所です。

遊覧船に乗ったり、水族館を訪ねたり、

展望所から絶景を楽しんだりすることが

できます。

 

九十九島に4つある有人島のうちの2つが

「前島」と「とう泊島」です。

※「とう」の字は

 なのですが、かなり難しい字ですね。

 

「前島」が九州本土とつながっています。

さらに、その前島と「とう泊島」が

つながっています。

九州本土と前島の距離はとても近く

小さな橋で渡ることができます。

その所要時間なんと、わずか徒歩10秒程。

これだけ簡単に歩いて渡れる島は

全国でも稀なはず。(道路は生活道路で狭め)

前島もとう泊島も人口はわずかです。

 

 

【福岡県志賀島(しかのしま)】

おっと、とうとうかなり有名な島に

手を出してしまいました。できるだけ

そんなに有名ではない場所について

書いていきたかったのですが・・・。

 

志賀島は歴史的に有名な場所です。

江戸時代に「漢委奴国王」の金印が

見つかった場所で、弥生時代に存在した

奴国の一部だったのでは、と考え

られている場所です。

 

志賀島は海の中道から細長い砂州で

つながっている陸繋島です。

(昔は干潮時のみ渡れたようですが

橋が開通してから砂がたまり、海の中道と

完全につながったようです。)

 

海の中道には旧石器時代~弥生時代の

遺跡がいくつかあり、多数の石器や

土器が発掘され、古代から人の営みが

あった場所です。

(漁労には最適の場所でしょうね。)

 

人口1200人ほどの有人島で

漁業が盛ん、海と緑の自然に恵まれた

名勝地です。朝陽や夕陽もきれいで

ドライブやツーリングにも人気の場所。

自然豊かな島で、島の中央部の丘の上に

ある公園からの眺めもきれいです。

 

道路だけでなく、市営の船で渡ることも

できます。

 

 

といわけで、今回は4か所をご紹介して

きました。日本全国には、これら以外にも

橋で渡れる島々が、まだたくさんあります。

車などで気軽に行けて、とても便利です。

しかし、船でしか渡れない島々も、気軽に

いけないからこそ、そこに神秘性みたいな

ものを感じたりします。

 

日本には、たくさんの島々があり、

個性豊かな島もたくさんありますので

またの機会に、いろいろな島(橋で渡れない島)

についても書いていきたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。