こんにちは。ただの地理好きです。

 

いきなりですが、日本で首都を移転するとしたら

どこがいいでしょうか?

東京に自然災害が起きた場合、政治も経済も

一極集中しているが故、リスクが大きいです。

 

東京は江戸時代から日本の中心となった都市で

東京の南側はもともとは低湿地が広がる

寒村でした。徳川家康が上野などの山を削って

土砂を運んで大規模な埋め立て工事をして

江戸を作り上げました。

よって、標高が低く、地盤も強くない。

災害への耐久度は高くないため、今後予測される

南海トラフをはじめとするプレート境界型地震や

それに伴う津波、あるいは直下型地震によって

大きな被害が生じることが予測されています。

 

富士山噴火のリスクもあります。

噴火による直接的な影響よりも、火山灰が

偏西風に乗って届くため、降灰による

電気などのインフラへの影響が出て

機能が麻痺することが心配されています。

 

そこで、首都機能を移転するならどこがいいか

あくまで独断と偏見で考えていこうというのが

今回の内容です。そんなわけで、かなり真面目な

入りになりましたが、首都を移すなら、

どこがいいのかな?ということを時々妄想したり

しているので、今回それを書いてみます。

 

本命・対抗・大穴の3つに分けて候補を挙げて

いきたいと思います。

(競馬はやりませんがわかりやすく競馬形式で)

観点としては

●災害リスク ●交通の利便性 ●その他利点

の主に3つの視点から考えてみたいと思います。

 

【本命】岡山県岡山市・吉備中央町

なぜかネタ的な意味で挙がることが多い首都岡山。

岡山市は、人口70万を超える政令指定都市であり

都市インフラが整っています。

 

交通においても、山陽新幹線・山陽本線が通って

いて西にも東にも行けますし、山陰にも四国にも

鉄道が通じています。岡山空港もあり空路での

アクセスも可能です。(岡山空港は市街地から

離れた山の中にありますので、津波の心配なし。)

高速道路も山陽自動車道が通っていて、北には

中国自動車道もあります。

 

あと、瀬戸内の気候で晴れの日が多い、というのも

暮らすには良いですね。(天気に気分が左右され

やすい私みたいな人は瀬戸内に住むのもいいかも。

朝起きた時に晴れていると気分よく1日が始められ

ます。)

 

1919年以降の大きな地震では、鳥取西部地震

などで最大で震度5強を数回記録していますが

活断層は少ないようです。

 

デメリットは「南海トラフ地震」が起こった際の

リスクです。予想される最大震度は6強、津波の

影響も懸念されます。過去の南海トラフ地震でも

児島湾や高梁川下流域には津波の被害があった

ようですので、海沿いの岡山市にはそのリスクが

あります。

 

そこで、候補地として挙げられるのが、吉備高原

です。岡山市の内陸そして吉備中央町にかけての

地域です。活断層が少なく地震のリスクが少ない

そして津波のリスクを考えた場合に、海沿いから

内陸に入った標高の高い場所ということで、

吉備高原がうってつけというわけです。

 

首都岡山は、よくネタ的な感じで挙がっていますが

実際のポテンシャルも高い場所だと思います。

 

 

【対抗①】岐阜県岐阜市・各務原市・美濃加茂市

岐阜市~美濃加茂市の地域を挙げてみます。

 

織田信長のかつての居城であった岐阜城がある

岐阜市。内陸ですので、津波リスクが少なく

人口40万都市でインフラも整っています。

少し離れた美濃加茂市を挙げたのは、JRと私鉄の

路線が多く乗り入れる駅なので、鉄道でのアクセス

の良さで選んでみました。

高山本線で日本海側に抜けることもできます。

(いざというときのリスクヘッジに)

 

高速道路網でいうと、東海北陸自動車道が

通っていて、中央自動車道や名神高速道路が

近くにあります。

愛知県春日井市に名古屋空港がありますので

東京~羽田や、東京~成田を考えれば

十分に近い距離にあると言えます。

 

デメリットは、地震のリスクです。南海トラフ地震

では震度6以上の地震が想定されています。

また、断層による内陸型地震によっても、6つの

断層帯で大きな地震の可能性があり、震度6弱から

最大震度7が想定されています。

(岐阜県/平成30年度岐阜県内陸直下型地震等

被害想定調査 概要版より)

地震のリスクは岡山よりは大きそう。

 

日本の中央部にあり、東からも西からも来ることが

できるというのは、大きなメリットです。

また、日本第3の都市名古屋からの便もいいです。

リニア中央新幹線が出来れば、品川~名古屋が

50分ほど。ぐっと近くなりますね。

大阪からも近いですし。そこは○。

 

 

以上、2つの地域を挙げてみました。

日本の活火山が、北海道から東北・関東・中部

そして九州に集中しています。

愛知県(岐阜県南部)そして近畿地方、四国地方、

山陽には活火山がなく、火山活動のリスクが

少ないので、そこから候補を選びました。

次回は、対抗の他の候補と大穴としての候補地を

選んでみたいと思います。よろしくお願いします。