オウム病を怖がるその前に | 鳥の保護活動/TSUBASAみらくる日記

オウム病を怖がるその前に

こんにちは!

先日、こんなニュースが流れたのをご存じでしょうか?

「オウム病」で妊婦2人死亡 鳥から感染、国内初

http://www.asahi.com/articles/ASK4C5H1YK4CULBJ00L.html

すでに、多くの鳥を好きな方が記事を書かれていたり取り上げたりしておられます。

 

まずは、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

そして、TSUBASAとしてはこの病気がオウム・インコだけが

感染経路ではないことをお伝えしたいと思います。

(ハトなども保菌率の高い生き物です)

また、必ずしも100%人に感染するものではありません。

むやみに怖がることで、共に暮らしている鳥を手放すことがないように

願ってやみません。

ただ、ニュースを受けて妊婦の皆様が不安を感じているのもよくわかります。

手放すという判断の前に、TSUBASAでも頼れる動物病院でも構いません。

一度ご相談ください!選択肢は「手放す」の一択ではないはずです。

 

①鳥たちがこの病気を持っているか検査することができます!

手放す、という判断の前にまずはそもそも鳥さんがこの病気を持っているか

確認をしてください。

そして、定期的な検査をお願いいたします。

便による検査なので、定期的な検査をすることで精度は高まります。

※排泄物全てにでない場合があります

(TSUBASAでは年に二回、施設の全ての鳥を対象に検査しています)

 

②感染経路を知りましょう!

密閉された空間で、クラミジアを含む糞便が舞い上がり、

それを人が吸い込むことで感染が成立することが多いです。

オウム病の鳥との口移しなどの濃厚な接触も、感染の可能性を高めます。

(「コンパニオンバードの病気百科」より)

*定期的な鳥さんのオウム病(クラミジア)検査をしましょう

*ケージや周りのお掃除をこまめにしましょう

*喚起をこまめにしましょう

*口移しや濃厚な接触を避けましょう

*人が免疫力の低下した状態の時には、接触を控えるなど意識をしましょう。

 外にいるハトなどとの接触も含まれます。

*鳥のオウム病の症状(特異的な症状は少ないですが食欲減退や鼻水など)が

 出た場合は、かかりつけの鳥さんの病院で診てもらいましょう

 

かなり、少なめに要点だけを書かせていただきました。

どうですか?難しいことは少ないと思います。

鳥=危ない ではなく、正しく怖がることを意識していただければと思います。

 

ニュースの書かれ方を見て不安に感じた方も、不安に感じた知り合いが

近くにいる方もどうか冷静にご判断くださいませ。