【私のルーツシリーズ】知られざる自動車エンジニアという職業とは。 | 僕シル新章 僕と家族とタイで生きる道♪

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クローン病の僕とシルビア(s14)の物語から始まり、気がつくとシルビアはもう無いし、子供は3人になるし、いつの間にか日本からタイへ移住しているし。人生は何が起きるか分からない、今を可笑しく楽しく生きよう!!

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ちゅーっす。こんばんは。

つばっちですグラサン

 

さて、記事のネタに困ったので、「私のルーツシリーズ」と題して私の過去をほじくり返そう企画。第一弾は、私の仕事。

 

ざくっと言うと、サラリーマン。もう少し細かく言うと、エンジニア。エンジニアと言っても色々あるけど、主に自動車部品のハードウェアの設計が仕事。設計範囲はエンジン部品。

 

みなさん大きく誤解されている方が多いけど、全部が全部自動車会社で製造しているわけではないのですよ。

自動車の大半は買い物です。サプライヤーさんから色々な部品を購入して、エンジン工場でAssemblyして、車輌工場に送り車両の完成。その後、ディーラーに行き、お客さんへ、と言う流れ。

 

とあるプロジェクトが決まると、どんな仕様にするのかを決めて、それぞれのサプライヤーさんへ仕様を伝える。そこから、Quality(性能、耐久性 etc)、Cost(お金)、Time(時間)、いわゆるQCTの視点で選定する。なので私の仕事は、基本サプライヤーさんあっての仕事。毎日、各サプライヤーさんと打ち合わせをして仕様を決めていく。サプライヤーさんは国内とは限らないので、当然語学力も必要。私は、アジア圏、北米、欧州と色々なエンジニアと仕事をしてる。

 

仕様決めでは、大規模なシミュレーションを回し、形状を決めていく。ここがエンジニアの力量の見せ所で、最も頭を使う。難しい設計項目は、節目節目で業界の知識人に妥当性を判断してもらうので、設計力だけではなく、プレゼンスキルも重要になってくる。何よりも大事なのはメンタル力。折れない心。ここで図面を作成して次工程へ。

 

車両生産前には、複数回に渡りエンジンや車両の実験があるので、そのタイミングに合わせて試作をして実験確認をする。ここでは自分の設計の妥当性を判断。複数回このループを回すことで、最終的に量産移行になる。自分たちが設計したものを最終図面にしたのち、狙ったものができたかを工程監査で確認を行う。

 

こんな感じでプロジェクト業務は回していく。外で自分の開発した車両が走っているのをみると嬉しいもの。今まで小型エンジンからスポーツカーのエンジンまで設計したけど、どれもそれぞれの難しさがあるね。

 

大事なスキルは、こんな感じ。

  • 工学知識 → 基礎があれば応用は効くので、マニアックである必要はない。
  • コミュニケーション力 → 人と人との仕事なのでコミュ障だと務まらない。ときには嫌なことも言わないといけないので、うまい人間関係が作れることが大事。
  • プレンゼン力 → 仕事を効率的に進めるには、相手に納得してもらうこと。プレゼン力は必須で、ロジカルな説明が重要。質問に対する回答力も問われる。
  • 語学力 → もはや日本のサプライヤーさんとの仕事は少ない。大体海外に出ているので英語は話せたほうがいい。
  • メンタル力 → 開発には不具合がつきもの。気合で乗り切ることが大事。どんなに暴言にさらされても立っていればいずれ解決する。
と言うことで、ざっくりと私の仕事の紹介でした〜。
まぁ、仕事は業界違っても望まれるスキルって大体同じだよねー。