【ネットラジオ】究極の思考・東京藝大美術学部 小学校受験 | 親子で取り組む小学校受験!TSUBASA通信教育

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本をいろいろ読む中で、「こんな考えかたがあったのか!」と感動する事があります。

今まで、何をみてきたのだろう、今まで認知していなかった知覚が開くようなそんな瞬間です。

 

 

 

それを強烈に感じたのが、今回読んだ本「東京藝大美術学部 究極の思考」です。

 

 

 

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

この著書の増村岳氏さんは、アート・アンド・ロジック 株式会社代表の方です。例えば、2日でデッサンが描けるようになる講座をされたり、アート思考というものをビジネスマンはじめ、生活の中の解決の思考法として役にたててもらおうという試みをされている方です。

 

 

今、MBAがMFAにとって代わると言われていますが、文筆家のダニエル・ピンク氏が、複雑化した現代社会におちて、アートの力をみにつけることは、経営学を学ぶことに匹敵する、もしくはそれ以上に重要になってきている、という趣旨の論文をかいた事がはじまりのようです。

それが、ニューヨークタイムズに掲載されて、2008年頃、ビジネス界で話題になった、という事です。その頃からでしょうか。アート思考、という言葉を私もよく耳にするようになりました。

 

 

2008年、リーマンショックがおこり、ロジックだけでは、この先、どうにもならない、という事に世界中の人が気付いたのでは。と本書では語られています。

 

 

 

そこからコロナもあり、いわゆるVUCAの時代に、何があってもぶれない、東京藝大で学んだ人たちの言葉がある、という事で、何人かの東京藝大出身の方にその生き方、考え方をインタビューしていったのが、この書著です。

 

 

 

この本、とても学びが多すぎて、何回にわけてお話できたら、と思います。(たぶん)

 

 

さて、東京藝大とはどんな学校なのか。日本にある795の大学のうちの国立大学86校の中にはいります。

 

 

藝大以外の大学は、いわゆる東大合格上位は、筑波大駒場偏差値78,麻布72,聖光学院75,灘79・・・と偏差値の高い高校がそのまま偏差値の高い大学に入る構図になっていますが、藝大は違う。

 

 

偏差値40から70までの人が通っています。

そして、倍率は40倍の時もあったという位の難関であり、現在は高い学部でも、11倍から13倍ですが、それでも高い。。現役合格率は22パーセント台、中には8浪という方もいるという事ですから、試験内容の難しさ、人生経験や思考の深さも必要だという事がわかります。

倍率でいえば、東京大学の理3を上回る倍率です。

 

 

 

また、数ある美術大学の中でも藝大だけが対策のしようがない学校であり、何がでるかわからない。

 

 

 

上野動物園に移動し、動物をかく回もあれば、剥製、エアー緩衝材、紙箱の中から1つをえらんで、変化、という言葉とくみあわせてかきなさい。だったり、室内の光と氷、絵画棟内の風景を組み合わせて自由にかきなさい、だったり・・・それも、普通にうまい、のではいけない。ある時は、絵を描きなさい。ある時は、世界に目を向ける、世界を見通す、世界を映す、についての絵をかきなさい。

 

 

ただ、上手いだけではいけない、その問題の意図を考え、どう解釈するか。

 

 

例えば、ですが、(これは、あくまで私だったらの考えですが)、室内の光と氷、棟内の風景について、私だったら、この緊張感の中で絵をかいている氷のような自分自信の顔をかくでしょう。棟内から差し込む光は、必ず光がある、という象徴。このように考えたいと思います。

 

 

この後、面接試験があります。

 

 

第一次実技試験で描いた、あなたの作品について話してください。

 

 

絵の試験は、

 

 

 

1思考力、観察力、表現力をみる

2重要なのは、何を描くか、ではなく、どう描くか

3物事に対する自分なりの価値観を持っているか

4構想力と構成力を問う

5試験する側も試されている。

 

 

 

小学校受験の絵画で、たまにこんな方がいます。Aちゃんは、勝負絵がサメなんだって。だからうちはサメ以外で勝負しようと思います。

 

 

・・・・・・。

 

 

 

慶應の試験の出題意図、を考えてみると、藝大の試験に近いものがあり、(もちろん先程の氷の私の回答は子どもさんとしては年齢があっていない考えです)、同じサメは問題ないのです。

 

 

重要なのは、どう描くか。物事に対する自分なりの価値観を持っているか。

 

 

 

サメに対して、何を経験し、どのように考え、どんないきいきした姿でそれを言葉や表情で表現できるか、ではないでしょうか。

 

 

 

さて、なぜデッサンをするのでしょうか。本書にもこの話が、随所に出てきます。

私は、息子が専門学校に上がってから、息子の横に座り、ほぼ毎日デッサンを一緒にかいています。(迷惑な話ですが、絵をかきたいので・・)

 

 

 

最初、息子のデッサンをみて、ちょっとびっくりしました。

木の積み木をかいたのですが、

 

 

 

・・・・・・・・・・積み木、潰れてるやん・・・・

 

 

 

なぜ、そうみえるのでしょう。目はいいのに。観察力がないからです。

まっすぐの横線に対して、どのくらい斜めにあがっているのか。光はどこにあるのか。重量はどのくらいと考えて絵をかいたのか。そんな話をしました。

 

 

 

19歳くらいの頃、自分でバイトをして、はじめてデッサン教室にいき、毎日絵を練習していた時、街を歩いていても、何をしていても、定規がみえていました。縦と横の線が常に世界にあったのを覚えています。

 

 

 

コップをかいても、コップのふちまでかかない人がいます。

でも、それは認知していないだけ。

 

 

 

そして、コップは誰が使い、何がはいっていたのか。そういう想像も必要になってきます。

 

 

 

デッサン、絵をかく事は、本質を考えていく作業でもあり、細かいところまで考える作業でもあります。絵をかいているようで、思考力の学習であることがわかります。

 

 

 

しかし、選考の仕方も気になりますよね。なんと、喧嘩になる事もあるようです。1つ1つ点数化されるものではなくて、昔は1枚1枚、手をあげて決めていたようですが、年をいった先生は手があがらなくなるので、ボタン式に変わったとか。深夜に及び、若い先生と年を召した先生の意見の対立があり、審査の先生も本気であることがわかります。

 

 

 

私は、小学校受験のおうちの方に、絵をかいてほしいと思っています。

 

 

 

でも、絵心がない、というでしょう。それが、アート思考ではないのです。

だから、鍛えていってほしい。

 

 

 

なぜなら、私は、小学校受験のおうちの方がされる質問に、疑問を抱く事があるからです。(もちろん、何をきいてもらってもいいのですよ)ただ、根底にある1つの効率的な、1つのやり方があるとの考えをすて、自分でやってみて試行錯誤していく気持ちをもってほしい、そのように思うからです。

 

 

 

さて、この本の中に登場する方で、メディアギルド代表の坂本さんという方がおられます。藝大出身の方です。

 

 

 

のべ500社の新規事業創発に関わった方ですが、コンサル会社の考え方に、バックキャスティングというものがあるようです。

 

 

 

バックキャスティング、とは、5年後のミライを予測し、新規事業を考えるにあたって、さまざまなデーターを揃え、何度も議論を重ね、ゴールを定める。そのゴールにむかって逆算していく、という考え方です。

 

 

 

これは、一般的に、みなさまが受験を考えていくにあたって、やっている事なのではないでしょうか。

合格の為に、データーを揃え、議論をし、ゴールを定め、毎日何をやっていけばいいのか、決める。

 

 

 

でも、決め方がわからないから、先生に相談する。

 

 

 

ここにこそ、私が違和感をいただいている場所がありました。なぜ、こういう質問になるのだろう、と度々考えていたのですが、私は、あまりこの手法を強くもっていません。ただし、強くです。

 

 

 

さて、この坂本さんのコンサルはこの逆。

 

 

 

トリガーコンサルティング、と坂本さんは表現されているようですが、現在の現実、現物を観察し、そこから未来へしかけよう、です。

ある意味、いきあたりばったりで現地の人に任せる。何かのきっかけ、トリガーはみつけてあげる。そうすると次の状況があらわれて、予測ができるようになる。

 

 

 

指示命令は古い、人は管理できない、すべてはきっかけからはじまると。

 

 

 

これは、イチロー選手が高校のコーチをしている時に、話ししていた考えに共通すると思いました。ある高校をみて、無駄がない効率的な計算された練習方法だと、だけれど、無駄がなさすぎてもったいない、と。自分たちでこれはどうかな、と変更する余白がないのでしょう。その無駄なことこそ、力だと語っていたのが印象的です。

 

 

 

小学校受験の計画においても、なんとなくゴールはあるけれど、相手は子どもです。何がどうすすむかわからないんです。でも、計画をたてすぎてしまう。

すると、イライラするわけです。決めているのに、と。

 

 

 

大事な事は、絵をかくようなアートな感覚。

 

 

 

ゴールはふわっときまっている。けれど、それにむけては、紆余曲折あるんです。あらないと、成長しません。

よく観察しなければなりません。子どもさんの表情や、様子、声の調子、そして自分自身の調子を。デッサンの観察力です。それをもって、次の手を考えます。それが違っていたら、また別の手を考えます。

 

 

 

万人が上手くいくスケジュールなど存在しないのです。

 

 

 

すべては、やりながら、手を動かしながら、です。

 

 

 

コンサルの研修にはデッサンをとりいれているようです。

 

 

 

灰皿を書かせると、言語野が働き、想像上の灰皿をかいてしまうようです。それがじっくり観察していくと、見えていなかったものが、みえるようになってくる、ということ。結果、この部分をこうしたら、もっと使い勝手のいい灰皿になる!というようにアイディアがでてくるようです。

 

 

 

ものの形や人の動きをじっくりと観察することで、多角的に物事を捉えられる。

つまり、新たな視点を手にいれる事ができる。

それが、思考、熟慮につながり、実践に昇華させる事ができる、という事。

 

 

 

絵を描くとは、そういう事。でも、いくら本を読んでアート思考と叫んでも、いくら知っていても、やってみなきゃ、本当のアート思考にはなりません。それは、また、ただの知識。

 

 

 

実際に、手を動かしてみてほしいなと思います。

 

 

 

最近、読んだ別の本で、昭和天皇の事がかかれていました。生物学者でも有名な昭和天皇が学習院初等科の6年生の時の蝶の標本。その標本の下には、草の標本がひかれてあった、との事。通常はただの箱ですよね。

 

 

 

なんと、それは、蝶が好む葉。つまり、標本の中で生態系を表現していたのですね。6年生でこれを考えるってすごいですね。きっと絵を描かれ、詩を読み、アートする心と科学する心が融合されていたのでしょう。

 

 

 

私も、まだまだ作品をつくり、絵をかいていきたいと思います。とはいえ、ただワタクシの場合は描きたいからかいています。に他ならないので、小さい頃から、ただ好きでかいていた絵に、こんなすばらしい効能があったのか!!と嬉しく思っている限りですが・・・

 

 


2023年度

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2022年度

青山学院初等部1名、江戸川学園取手小学校1名、浦和ルーテル学院3名、大阪教育大学附属池田小学校2名、大阪教育大学附属天王寺小学校4名、お茶の水女子大学附属小学校1名、開智望小学校3名、学習院初等科4名、川村小学校2名、カリタス小学校5名、カリタス補欠1名、関東学院小学校1名、国立学園小学校2名、慶応幼稚舎4名、慶応横浜一次1名、慶応横浜初等部7名、暁星小学校5名、神戸海星女子学院小学校2名、国府台女子学院4名、さとえ小学校8名、白百合学園2名、昭和学院小学校1名、西武文理小学校9名、聖学院小学校1名、城星学園小学校1名、聖ヨゼフ学園小学校4名、精華小学校5名、聖心女子学院初等科6名、成蹊小学校6名、星美学園1名、洗足学園小学校6名、洗足補欠2名、捜真小学校1名、立川国際中等教育学校付属小学校2名、筑波大学附属小学校2次1名、筑波大学附属小学校2名、桐蔭学園小学校2名、桐光学園小学校3名、田園調布雙葉小学校2名、帝京大学小学校1名、東京学芸大学附属大泉小学校2名、東京学芸大学附属小金井小学校2名、東京学芸大学附属竹早小学校2名、東京女学館3名、桐朋小学校1名、桐朋学園小学校1名、東洋英和女学院3名、東京都市大付属小学校3名、東京都市大附属小学校補欠1名、東京創価小学校2名、東京農業稲花小学校7名、東京農業稲花小学校補欠2名、徳島文理小学校1名、南山小学校1名、東風小学校1名、日出学園小学校1名、福岡雙葉小学校1名、雙葉小学校1名、星野学園1名、名進研小学校1名、明星学園小学校1名、箕面自由学園小学校1名、福岡教育大学附属小学校1名、森村学園初等部7名、洛南小学校1名、立命館小学校1名、立命館慶祥小学校2名、立教小学校1名、立教女学院7名、日本女子大学附属豊明小学校4名、横浜雙葉小学校6名、早稲田実業初等部8名、早稲田実業初等部一次2名,横浜国大教育学部附属横浜小学校2名。

 

 

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