3月6日、ペイペイドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対東京ヤクルトスワローズのオープン戦、スワローズ先発の小澤怜史(こざわ・れいじ)投手は、3イニングを被安打1、無失点に抑え、開幕ローテーション入りを強烈にアピールしました。
この試合、小澤投手にとっては自由契約となった古巣相手で、移籍後初のペイペイドームの登板ということもあり試合後に「知っている選手との対戦は楽しかった」と語るなど、格別な想いのピッチングだったと想像できます。
小沢投手は2015年ドラフト2位でソフトバンクに入団し、2年目の2017年には2軍で6勝を挙げ、1軍デビューを果たすなど将来が期待されましたが、2018年に首を痛めると同年オフに育成契約に変更、その後は支配下復帰はかなわず2020年オフに戦力外を通告されます。
しかし、同年11月の合同トライアウトで好投するとスワローズが育成で獲得、2021年にサイドスローにフォームを変更するとこれがはまり、2022年に支配下復帰し念願のプロ初勝利を記録します。
続く2023年は開幕から中継ぎを務めましたが、先発投手不足のチーム事情から交流戦中に先発転向するとキャリアハイの6勝を記録しました。
小澤投手はストレートは140キロ台中盤と決して速くはないですが、サイドスロー独特の浮き上がる感じが打者にはもっと速く感じるように見えます。
浮き上がるストレートが、ウイニングショットのフォークボールを引き立たせているように感じます。
小澤投手がサイドスローにフォームを変更したのは、育成時代に小野寺力二軍投手コーチの助言といわれますが、その後は同じく現役時代にサイドスローで活躍した髙津臣吾監督の存在も大きいと思います。
髙津監督も入団して2年間は一軍定着できず苦労したことから、小澤投手を何とかしたいと思ったのではと感じます。
是非、今シーズンは1年間ローテーションに入り、「髙津再生工場」を広めてほしいと思います。
スワローズは他にも嘉弥真新也投手、増田珠選手とソフトバンクを自由契約となった選手を獲得しており、是非3人で古巣を見返す活躍をしてくれることを願います。
クイズに参ります。テーマは「小澤怜史投手」です。
【問題】
1 小澤怜史投手の出身高校はどこでしょう?
2 2022年7月3日、プロ初先発初勝利を記録した相手チームはどこでしょう?
3 2023年6月28日の巨人戦で、6回コールドながらプロ初完投初完封を記録した球場はどこでしょう?
【正解】
1 日大三島高校
2 横浜DeNAベイスターズ
3 きたぎんボールパーク(盛岡市)