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ツバメブログを引っ越しました

2016年もツバメの季節が始まりました。

下記のアドレスでツバメブログ2を始めましたので、今後はこちらをご覧下さい。

   http://tsubameblog.bird-research.jp/

2016年のツバメ前線は、まだ南九州まで

三月になりました。いよいよ、ツバメさんが戻ってくる季節です。

今年も「初めて軒先でツバメを見た日」のお知らせを大募集中です。
古巣や、巣を作りそうな軒先にツバメがやって来たら、下記のページからお知らせ下さい。
なお、ツバメが巣作り気分になっている日を調べる調査ですので、野山でツバメを見た場合は対象になりません。

http://www.tsubame-map.jp/1_kisetsu/nokisaki.html


これまで報告をいただいたのは、まだ鹿児島県で1月24日、宮崎県で2月20日の2件だけです。
南九州はいつも飛来が早くて、2月は毎年あるのですが、1月の到着は早かったと思います。

鹿児島のお宅にツバメさんが到着した日に、雪の中で撮影した写真を送っていただいたので、ご紹介したいと思います。古巣は左の方にあるそうです。この日は寒そうで心配ですが、いまも元気にしているそうなので、ご安心下さい。

鹿児島初認2016春



ショウドウツバメが同一繁殖期にコロニーを移動する

日本標識協会のホームページに、ショウドウツバメについての講演要旨がありました。

石狩川最下流域におけるショウドウツバメのコロニー間移動
○河原孝行(森林総合研究所)・広川淳子(江別市)・田子元樹(札幌市)・梅木賢俊(日本野鳥の会小樽支部)

(管理人注)
以下に該当箇所を引用しておきます。なお、Rp、Rt、Rcの意味は次の通り。
 Rp リピート:同じ場所で同じシーズン内または6ケ月以内に再捕獲・放鳥
 Rt リターン:同じ場所で次のシーズン以降に再捕獲・放鳥
 Rc リカバリー:放鳥場所から5㎞以上離れた別の場所で再捕獲・放鳥
面白いのはRcが多いことで、河川沿いの崖に作られたコロニー同士の間で、ショウドウツバメの移動が起きていることがわかります。同一繁殖シーズンの移動も少数あったということですが、ほとんどは別の年に別のコロニーで繁殖しているケースです。普通のツバメは、ある年繁殖した巣から、別の年に20kmも離れた場所で繁殖することはないので、習性が異なるんですね。


(引用ここから)
ショウドウツバメRiparia ripariaはアジア、ヨーロッパ、北米の温帯域で繁殖し、冬季は南下する。日本では河原、梅木がそれぞれ繁殖地で標識したものがベトナムでそれぞれ秋季・冬季に再捕獲された例がある。ショウドウツバメは河川下流域及び海岸の崖で横穴を掘りコロニーをつくって繁殖する。石狩川最下流域では複数のコロニーが見られることから地域の個体群管理に役立てることを目的として、コロニー間の移住に関して標識再捕獲調査により年変動、雌雄間差を調べた。

2000年~2005年にかけて石狩川河口域のコロニー(約20㎞圏内)を対象として調査した。なお、梅木はその3年前から標識調査を行っていたためその時点に標識されたものが再捕獲されている。調査は6月下旬から8月上旬にかけて行い、夕方~日没または夜明け1時間前~朝8時頃まで1か所につき1-4枚のATXをコロニー前に設置した。ほぼ40-1時間間隔で開閉し、繁殖への影響に配慮した。

6年間ののべ放鳥数は5732羽であった。このうち、Rp551例、Rt527例、Rc468例(うち8例が山口市で初標識された例)であり、再捕獲率は26.3%と非常に高かった。また、再捕獲の中でも地域内での再捕獲例におけるRcの占める割合が28.9%と特徴的に高かった。これらのことは高確率で地域圏内に帰還する一方、地域内でのコロニー間移動が高いことを示している。コロニー間の移住率とコロニー間の地理的距離の間に相関は認められなかったことから、20㎞程度はコロニー選択の際の障壁にならないことを示唆している。移住率では雌雄間差はなかった。コロニーをつくらず単独で繁殖する小鳥ではしばしば雄が雌に比べて定住性が高いことが示唆されているが、ショウドウツバメのようにコロニーで繁殖し、また昨年の巣穴が崩壊しやすく新造する必要があることが、雌雄とも移住性を高くさせていると推察される。また、同年繁殖期内でのコロニー間の移動が9例あり、そのうちRcは3例あった。9例のうち、雄成鳥4例、雌成鳥4例、性不明幼鳥1例であった。このことから、ねぐらとして複数の巣穴を利用している、複数のコロニーで繁殖巣をもっている可能性を示している。

以上のように、ショウドウツバメは地域のコロニー間を年次間、年内で高頻度で移住していることが明らかになった。したがって、地域のコロニーはメタ個体群として機能しており、その管理にあたっては、個別のコロニーの管理より地域全体にわたりコロニーが存立できるようにすることが重要となる。

倉敷市で11月末にツバメのヒナが巣立ちました

先々週くらいのニュースですが、倉敷市のお宅で今年の10月下旬に巣からヒナの声が聞こえ、11月20日ごろに4羽のヒナが巣立ったそうです。

ヒナの誕生から巣立ちまで、普通は3週間ほどのところが、4週間くらいかかっているのは、餌が少なかったせいかもしれません。それにしても、親ツバメ、よくがんばりました。

山陽新聞の記事です。
2015年11月07日 http://www.sanyonews.jp/article/254861/1/
2015年12月2日 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151202-00010000-sanyo-l33


ツバメ、みた!みた!展2015のご案内

ツバメをモチーフにした作品を集めた『ツバメ、今年もみた?みた!みた!展』が、下記の日程で開催されます。

日時: 2015年6月12・13・14日
    19・20・21日
    26・27・28日
(金・土・日曜日です)

場所:goto Room 18%
   東京都八王子市高尾町1590
   JR中央線、京王線「高尾駅」北口下車 徒歩3分

時間: 11:00~18:00(最終日は16:00まで)

サイト: http://members3.jcom.home.ne.jp/littlemiina/p-tsubameten.html

バードリサーチが配布しているツバメ糞受けなどのイラストを描いて下さっている小川美奈子さんも、出展されています。

高尾駅から会場まではツバメの巣が多い通りなので、行き帰りの道々、軒下にもご注目ください。

ツバメの巣に放射性セシウムが含まれているとの報道について

5月22日に山階鳥類研究所から「福島第一原子力発電所事故による鳥類の生息環境への影響調査」というプレスリリースがありました。

http://www.yamashina.or.jp/hp/p_release/p_release.html#2015

このプレスリリースに基づいてマスコミ各社からツバメの巣に放射性セシウムが含まれていたとの報道がありましたが、ツバメの巣が健康被害を及ぼすことはありませんので、巣を撤去することのないよう、お願いいたします。

山階鳥類研究所の発表によると、1都12県で放射性セシウムを含むツバメの巣が見つかったということですが、発表のもとになった論文では、今回公表された放射線量は福島第一原子力発電所で事故が起きた2011年3月時点の数値とされています。

当時は日本の広い範囲で比較的高い濃度の放射性セシウムが観測されており、そのような土を使って作られたツバメの巣にも放射性セシウムが含まれていました。

ここで重要なのは、ツバメの巣はその周辺の土で作られているため、巣の放射線量は、周辺の土壌の放射線量とほぼ同じだということです。セシウムは水流によって移動し、粘土質の土に閉じ込めやすいことから、湿った場所から持ってきた泥で作られたツバメの巣には、やや多く含まれる場合もあります。しかし、水田で安全に稲作ができているような場所では、泥で作られたツバメの巣に危険はないでしょう。

現在、日本のほとんどの地域の土壌の放射線レベルは健康に問題のない程度です。ツバメの巣についても心配する必要はありません。

なお、山階鳥類研究所のツバメの巣についての研究は、放射性セシウムのツバメへの影響を調べる目的で行われたもので、上記プレスリリースでも人体への影響は否定しています。

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追記(2015/06/16)
山階鳥類研究所から「繁殖中のツバメの巣を壊さないようにお願いいたします」という文書が出されました。
http://www.yamashina.or.jp/hp/shinsai/tsubamesu_onegai.html

週刊つばめニュースを始めます

3/20日過ぎに関東まで届いて、そのあとしばらく足踏みをしていたツバメ前線は、先週の暖かさで青森まで到着しました。東北太平洋側からの情報がないのですが、ツバメがやって来たら、ぜひお知らせ下さい。

ツバメがはじめて軒先に来たら、こちらのページへ。
http://www.tsubame-map.jp/1_kisetsu/nokisaki.html

さて、2015年のツバメシーズンは、

メールマガジン「週刊つばめニュース」を発行

することにいたしました。

毎週金曜日に発行するという締め切りを作ることで、旬なツバメの話題をみなさんにお届けしていこうと思っています。

週刊ツバメニュースは、ツバメかんさつ全国ネットワークのトップからお申し込みいただけます。メールアドレスを登録するだけなので、ぜひ、読んでもらえたらうれしいです。

http://www.tsubame-map.jp/

第一号は4月10日(金)の発行です。

2015年のツバメ前線は関東まで到達

先週までは愛知県以西で足踏みしていたのですが、ツバメたちは関東までやってきました。
例年だと、ここでまた福島県以北へいくまえに足踏み状態になります。



2015年のツバメフン受け、素敵でしょ?

2015年モデルのツバメフン受けです。

昨年と一昨年は段ボール製でしたが、素材がプラスチック段ボールになって再利用が可能。
壁への接着も両面テープから非硬化性パテ(粘土みたいなものです)になり、凸凹の壁にも付きやすくなりました。イラストは小川美奈子さんです。

四月からツバメかんさつ全国ネットワークのホームページで配布します。費用は郵送料の実費をいただきますが、寄付もしていただけると、ありがたいです。

フン受け2015



ツバメの絵葉書

重原美智子さん(バードリサーチのロゴマークを作って下さいました)の展覧会に行ってきた同僚が、重原さんのツバメの絵葉書を買ってきてくれました。

左が「ツバメ、旅立ちのとき」、右が「ツバメ、もどってきたよ」という題が付いています。
きれいな、やさしい雰囲気のイラスト。事務所の机に、しばらく飾っておきます。

重原さん絵葉書

おまけで、先週通りかかった広島県三次市の「川の駅 常清」のトイレに張られていた、ツバメ避けらしいヘビの写真です。巣作りできないように障害物を置いたり、キラキラテープやCDを吊してあるところは多いのですが、ビジュアルで脅かそうというのは、珍しいです。

この蛍光灯の上に巣を作るのかもしれませんが、ツバメは写真のヘビを怖がるのか、ちょっと興味をひかれました。

ツバメ避けの蛇



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