パティオ戦記 | カナダひきこもごも

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カナダ内陸地の風立ちぬ丘に住んでいます。自然と動物と桃が好き。

前のコンドに住んでた時はパティオにやってくるハトと毎日格闘してた。


前の白人ローカルの住人たちは薬を撒いて⚪︎すなんてこともしていたようだけど、さすがにそれはやりすぎだと思うので、自分は極力ナチュラルな方法でうちに寄りつかないようにしたかった。


とりあえず毎日徹底的に掃除して、匂いを消して、ネットで調べてキラキラ光るものを吊るしてみたり、大きな鳥っぽい置物を置いてみたり。


結局、やった中で1番効果があったのは水鉄砲。その中にハトが嫌がると言われる匂いを少し入れた。


でも、しばらくするとヤツらはまた戻ってくる。帰巣本能があるからだ。


水鉄砲。ハト逃げる。しかしまた戻ってくる。


これを毎日何度も繰り返す。


一度「アンタたちそろそろレント払いなさいよー」と言いながら水鉄砲をかけたら、ふてぶてしい顔でこちらを睨みながら数歩だけ横にずれ、隣のパティオに移動されるなんてこともあった。ハトには可愛げというものがない。


ある日、いい加減ハトにあまりにもむかついたので、意を決し殺気レベルを一気に上げ、身体の周りにお不動様のような炎をまとい(イメージ)、目を見開き眼光すさまじく、ハト丸焼きの想像をしながら野太い声で言った。


「ジビエにしてやるぞ〜!」


ハト3羽はどうやら私の気迫に驚いて飛び立ち、それから1カ月くらい戻ってこなかった。


そんなに声は大きくなかったはずだけど、カカロット1人くらいはやれる(殺)戦闘値がでていたのかもしれない。と言うか、多分私の想像映像がやつらに伝わったのかも。


(ちなみに自分は肉を食べないし、ジビエにしてやるってのももちろん嘘ね。ハト相手に。笑)


その話を夫にしたらウケていた。





ある日の夫との散歩中。


川沿いの道を歩いていると、ビーバーが大きな木をかじっていた。


私たちからするとかわいいビーバーだけど、市としては害獣扱いされている節がある。洪水対策で植えられている木をいくつもダメにしてしまうからだ。


夫がふざけたトーンで「おまえー昼間に悪い子してると(cityから)ジブリにされちゃうぞー」と言った。


???


私、大笑い。


夫「なんで??」


私「ジビエね!」


夫「ん?」


私「ジブリじゃなくてジビエ」


夫「はっ、、、!(恥)」


ようやく気がついたよう。


ジブリになっちゃったら、多分あの子はおしゃべりをはじめ、私たちを似て非なるファンタジー世界へといざなってくれるだろう。


それはそれで経験してみたい気もするけれども。




ちなみに今は引っ越して、新しい家には毎日のようにリスがやってきてくれる。ひたすらかわいい。


何よりも彼らの愛すべきところは態度が控えめなところと、糞をしていかないところだ。









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ハトは嫌だけど、それ以外の動物は基本なんでも好き


野良ウサと私